八ヶ岳連峰の最北端、蓼科山は溶岩ドームです。
形成は今から1300年ほど前と言われてますので、まだ新しい火山活動によるものです。
蓼科山のその優しい山容から女の神山とも呼ばれ、男たる浅間山と対照されることもあります。
計画地は北八ヶ岳の西斜面、蓼科高原の中でも過酷な冬となる、標高1600mにあります。
女の神山を北方向に臨みます。
私がここを始めて訪れたのは真冬のさなか、地面は根雪に覆われていました。
西の小高い丘に向かって真っすぐ歩き、ふと南に目を向けると、先に拡がる明るい平坦地に吸い込まれるように下りてゆく。
そんな自然な行動をそのままプランにしてみようと思いました。
魅力的な場面展開をもつ空間です。