作案に際しご自宅にお伺いしたとき、古いものをうまく組み込んだインテリアに感心しました。
東海道五十三次の浮世絵や欄間飾りが雰囲気をつくっています。
そうしたものを八ヶ岳の家にうまく取り込むのもテーマでした。
敷地は、視点が高く、手前の森、原村や茅野を見下ろし、その向こうに南アルプス、中央アルプス山系、そして大空を見渡せる絶景地です。
ただ、列をなして巨石が地面から顔を見せていましたから、案の定、基礎工事では巨石との格闘になりました。
複雑に傾斜もあり、それに沿わせた平面形と、断面形で豊かな空間形成が出来ました。