赤松、唐松が多くを占める森のなかに、ぽっかりとあいた平たんな敷地。かつて大きな建屋があったのでしょう。
きれいに取り除かれていますが気配が漂っています。
本来の土地は周辺の状況からして、起伏に富んでいたことをうかがえます。
起伏のできる原因は多くは水流跡です。
大昔、このエリアには幾筋もの水流があったのだと思います。
敷地の真ん中に立つと森の奥からのせせらぎの音につつまれます。
敷地を抜けて奥に分け入りますと砂防ダムもある整備された渓流があります。なるほどこれならばこの敷地は安全です。
せせらぎの音に浮かぶ平板のような、リビングルームが目に浮かびました。建築イメージはここから拡がっていきました。