旧住まいは谷に対し開放的で、緑地に臨み浮遊感がありました。
ここに長く暮らしながらつくり上げた住環境と緑環境です。
家の方は度重なる増改築を経たものの、徐々に新しいライフスタイルに適さなくなりました。
そして何よりも冬とても寒い!
オーナーは温熱性能にこだわり地域ビルダーを模索するものの、理想的な生活をする工夫の要求には、どうやら応えてもらえないと感じ始めたのです。
もう一つ、環境も主役となるべきです。
大切な樹をいとも簡単に除去する提案はありえません。
樹は感情のある、命あるものとしての扱いを受けなければいけません。
人と交流する言語を持たないだけのことです。
環境を活かしつつ開放的で温かい家、これがテーマです。
そこに正面から向き合い長く設計検討は続きました。
もっとも初期のアイデアスケッチが出てきました。
しっかりと構想は活かされました。