隠れ谷にある家

  • 設計:中村大補
隠れ谷にある家
隠れ谷にある家
隠れ谷にある家

その昔、年貢を逃れるために集落から離れた山中に田を耕しました。谷戸の古民家集落に在住するAさんは証言しています。「熊狩り場とも言っただ。役人が怖がるってわけ。」もう誰の記憶にもない「隠れ田」あとは八ヶ岳南麓の山中に点在しているようです。
そんな隠れ田の1つであるといわれる谷の中にこの家は計画されました。放棄されて100年以上も経つ野性的な森は特別なまなざしを持ってみれば、独特の秘密感が漂います。

隠れ谷にある家
隠れ谷にある家
隠れ谷にある家

プランはA案から始まりとうとうF案まで行ってしまいました。たくさんの猫と人がうまく同居するための家です。
「なぜへの字なのか?」伏流水だけでなく最近になって増えている激雨の表流水を受け流すためです。自然に対抗してはいけないのです。

隠れ谷にある家
隠れ谷にある家
隠れ谷にある家
隠れ谷にある家
隠れ谷にある家