甲府盆地を北に見下ろす、古い集落と湧水のせせらぎ、そして桃の果樹園に囲まれた里山に位置します。
外壁は藁入りの土塗り壁と杉板に古色塗りの組み合わせ、屋根はいぶし銀色の立ちはぜ葺。このエリアにふさわしいデザインとしました。
オーナーは自称「もみじ博士」。ワイン愛好家がスクラップしているラベルリストの、一つ一つについて克明に味の評価を朗々と語るように、膨大な数のもみじのポット苗や鉢植えの一つ一つについて語ります。三千院のもみじの種をご夫妻で採取しているとき、不審者扱いされて僧侶に追いかけられた話は面白かったです。
そんなご主人からの設計要望はただ一つ。「もみじが似合う家」でした。