23.06.08
等高線上のアリア
ビバルデの丘という霧ヶ峰高原に接しているリゾートエリアでの計画です。
候補地があるというので早速訪ねてみますと、まさに貴重な湿原に面した土地でした。
私が若かりし頃厳冬期に山スキーで悪戦苦闘した思い出の湿原・・・。
その湿原を北に南はカラマツ林です。
冬風をもろに受ける上、眺望はない・・・、所感ではそれを率直にお伝えしました。
次の候補地はオーナーもご一緒しました。
中央アルプスから南アルプス、南八ヶ岳まで見渡せる絶景地です。
ところが傾斜角10分の3ほどもある急傾斜地です。
周辺の家々は切土や盛り土をして平部を造成し、家を建てています。不自然です。
土地なりにある建築、という私の設計手法と異なります。
こうした場合、家は等高線に沿わせて細長い矩形とすべきです。
また、車は家に付けるようにしなければなりません。
その場でそこにあるべき建築の姿が見えました。
それをオーナーにお話ししました。
中村@PDO