五十三次の家

五十三次の家

設計:中村大補

23.12.06

火入れ式 ーHETA SKULDー



建物も無事に完成してお引き渡しです。
ひと通り取り扱い説明を終えて、火入れ式を行いました。


薪ストーブはHETAのSKULD-blackwood、高燃費の円柱デザインです。
細田@PDO

23.11.18

タイル張り



地階部分では9割方タイル張りが終わり、目地詰め作業を行なっています。



浴室は壁タイルが張り終わり、洗面室との繋がりが生まれ広々とした空間となっています。
窓からの眺望も格別。四季の移り変わりを満喫できる特等席の浴室です。
細田@PDO

23.10.12

ステップデッキ


傾斜地の場合、1階であっても地面との高低差が高くなることがあります。
ウッドデッキから庭へ下りるには工夫が必要です。


ここでは一部デッキの床を下げてステップデッキにしました。
景色の変化を楽しみながら、安全に庭へ下りることができます。

傾斜地ならではの豊かな外部スペースです。

橋爪@PDO

23.10.06

1.5層吹き抜け


木工事が進み空間の全貌が見えてきました。
LDKの天井高は2.25mと3.65mの2種類です。
3.65mは2階分の吹き抜けとしては低く、空間体験としてあまりないかもしれません。
そこに非日常を感じることができます。

開放感がありながら、天井の存在を感じ包まれる安心感もあります。

橋爪@PDO

23.08.30

暖房配管 ー蓄熱式床暖房ー



現場では床暖房の配管が敷設されています。熱源は電気のヒートポンプ方式になりますが、温められた不凍液が循環してこの後に充填されるモルタルの蓄熱層を通してフローリングやタイルを温めてくれます。輻射熱の暖房ですので快適な暖かさを得ることができます。
※ 熱移動の3原則は熱伝導・対流・放射(輻射)



建物内になるべく温度差を作らない方がよいので、収納内部などを除いて全体が床暖房になっています。
細田@PDO

23.08.08

木工事すすむ

現場は順調に木工事を進めています。



内部は吹き付け断熱の工事が終わり、天井や壁の羽目板張りをしています。
杉の無地上小板でウォールナットのフローリングに色合わせして塗装をします。



細田@PDO

23.07.05

屋根工事 ー立ち平葺きー



屋根は設計では2.5寸の緩勾配です。瑕疵保証の防水に関する規定で立ち平葺きを採用しています。傾斜地に沿うように建つ五十三次の家、高い位置からは見事な屋根の架構を見ることができます。

細田@PDO

23.06.14

祝・上棟! ー梅雨の合間をぬってー



6月に入り、関東甲信越も梅雨入りしました。
この時期、天気予報とにらめっこしながら建て方の予定を組みます。当初の予定を一旦ずらして、昨日無事に上棟しました。おめでとうございます!



傾斜地で地形に沿わせたPDOらしいプラン。見る位置によってさまざまな表情を見せてくれます。
とても豊かな建築です。
細田@PDO

23.05.13

プレカット打合せ



現場では基礎工事が順調に進んでいます。
次のステップ(木工事)に入るために並行して準備を進めていきます。来月の上棟に向けてプレカット打合せを行いました。
棟梁・現場代人・プレカット担当者・設計者が集まって細部までチェック、意見交換しながら確認していきます。
図面修正後、承認を出して木材の加工に入っていきます。

細田

23.04.19

基礎工事はじまる 





基礎工事がはじまっています。 への字にカーポートが付随した複雑な平面形。
模型写真で左側のプライベートウイングには高低差を生かして地階があります。



 

その上、かなりの傾斜地。高難度の基礎工事です。

細田@PDO

23.03.25

土地の神さまにご挨拶



地縄を張り直した現場にご夫妻にお越しいただきました。
お神酒、洗い米、塩を用意し、ご一緒に敷地をまわり土地の神様にご挨拶です。

土地の利用の許しを得、合わせて安全祈願と無事の完成を祈りました。
心配されていた雨でしたが、式が終わるまで待ってくれました。
神様に見守られながら「五十三次の家」、工事がまもなく始まります。

細田@PDO

22.11.25

インテリアパース ―天井は高ければよいということじゃない―

断熱性能の高い家では天井を高くしても温熱的な快適性を得られるようになりました。
だからといって天井は高いほど居心地の良い空間だというわけではありません。

低いところもあり、高いところもある、
要はバランスです。
この家のリビングルームも手を延ばせば届くくらいの低い天井と
3.6メートルの高い天井を組み合わせた空間となっています。

中村@PDO

22.11.20

外観模型

一定的な傾斜ではなく、土地が変化に富んで起伏している理由は?
地中に埋まった岩石と漂流水がそれをつくったと考えられます。

この敷地の地面の特性はおそらくそうでしょう。
その美しいうねりのある地面と対比させるように
水平線を強調した屋根のラインは美しくなければなりません。

わたしがこの模型を作成するのと並行して、
オーナーは50分の1で精巧な模型を作っていました!
驚くべきことです。
設計内容は完璧に共有できているということです。

中村@PDO

22.11.16

プレゼンテーション

中央アルプス木曽駒たちを眺望する軸線、南アルプス甲斐駒などを見通す軸線、
この二つをプランに活かさなければなりません。

地面傾斜は複雑にうねっています。
そして岩石列、これには触れてはいけません。

多家族が一堂に会することも想定します。



地の相に添い、住まう人に添い、デザインが形づくられていきます。
結果的に私自身も思いもよらない新しい建築があらわれます。

中村@PDO

22.08.24

五十三次の家



作案に際しお話を伺うために東京のご自宅をお訪ねしました。

古いものをうまく組み込んだインテリアには感心しました。
とくに東海道五十三次の浮世絵や欄間飾りが雰囲気をつくっています。
そうしたものを八ヶ岳の家にうまく取り込むのもテーマです。
私が心の師と仰ぐF.L.ライトをご夫妻ともお好きだとのこと。

モチベーションUPです。

敷地は、視点が高く、手前の森、原村や茅野を見下ろし、その向こうに南アルプス山系、そして大空を見渡せる絶景地です。

ただ、列をなして巨石が顔を見せています。
傾斜もあり、難しい設計となりそうです。

中村@PDO