WHIPET SLOPE

WHIPET SLOPE

設計:中村大補+清水信吾

21.06.01

ロールスクリーン打ち合わせ


引き渡しに向け現場はタイルや造作家具などの仕上げ工事が佳境に入っています。ご夫妻に現場視察も兼ねてお越しいただき、ロールスクリーンの打ち合わせです。
現場で何種類か候補を決め少し大きいサンプルをお送りして決定します。

最近はTVの代わりにプロジェクターを導入する方も増え、シンプルなロールスクリーンで映写用のスクリーンを兼ねることも多いです。

細田@PDO

21.04.24

現場視察 ー木工事終盤ー



久しぶりに建主夫妻に現場にお越しいただきました。
木工事完了も近くなり、空間イメージがだいぶできるようになりました。

傾斜地の地形を利用した立体パズルのような空間と外観。庭側からの姿は道路側からは想像できません。道ゆく人に対しては控えめな姿なのです。

細田@PDO

21.02.12

板金工事  ー 一文字葺き ー



この時期してはとても穏やかな天候、屋根の板金工事もはかどります。
八ヶ岳の現場ではいつもお願いしている藤原板金さん。細部の納めも丁寧でシャープな印象になります。

細田@PDO

20.12.18

祝・上棟!



青空のもと堀内大工を筆頭に総勢5人の大工衆の手で無事に上棟いたしました。
道路側からの佇まいは高さが抑えられて控えめなボリュームです。

屋根越しには甲斐駒ケ岳や北岳が頭をのぞかせています。

細田@PDO

20.11.29

基礎難工事もなんのその


基礎工事を難しくしている理由は2点。
道路から下がった急傾斜地であること、
敷地間口が狭いこと。

経験反映と知恵の限りを尽くして設計し施工計画をしました。

地下水圧を受ける深基礎は防水塗布しました。
基礎立ち上がりを小さくしてコンクリート量を減らすために、
木造2重土台としています。


敷地間口が狭いことにより施工重機の出入りができません。
カーポート部を後施工にしたことでクリア。

やればできるものです。

中村@PDO

20.11.14

プレカット打合せ ー大工交えて緻密に打合せー



堀内大工も参加してプレカットの打合せ。傾斜に合わせて床レベルが変わること、二重土台など難易度の高い建物です。
いつものチームで事前の確認、チェックバックを済ませていることで打合せもスムーズです。

構造材の納期を確認して12月の建て方予定も決まりました。年内に上棟して屋根をまとめていきます。

細田@PDO

20.11.05

地盤改良―砕石パイル―


まれにですが八ヶ岳南麓でも地盤改良をすることはあります。

地盤が軟弱ということではなく、
この家のように傾斜方向に長手の配置の場合、
傾斜下部の基礎が既存地面の上になってしまうからです。

基礎のベースは固い地層に直に載っていなければいけません。
それがどうしてもできなければ、
地盤改良、砕石パイル式の杭を施工し、
その上に基礎ベースを載せます。

傾斜地に対応した設計はとても難しいこと。

山岳建築ならではの設計手法と言えます。

中村@PDO

20.10.26

外観模型 ―2面性―

敷地は間口が狭く、道路レベルから急傾斜です。
道路からは南と、南西に開放的な建築表情となっていることは
一見わかりません。

外観模型でそのあたりのことを検証します。

ダイニングの延長にある庇に覆われたデッキは、
グリーンシーズン中はもう一つのリビングルームとして、
ワンコとともに開放的に過ごすことができそうです。

中村@PDO

20.10.22

スキップフロアプラン―インテパース―

ダイニングキッチンの床レベルを基準にして、
リビングフロアはスロープを上へ、
ベッドルームフロアは下へ、
拡がっていきます。

そうした動きのすべてに雄大な南アルプス眺望があります。
平面図、断面図だけを見ても、一般に空間を理解することは
とてもい難しいことです。

インテリアパースはとても役立ちます。
「少しでも天井を高くするために床梁はあらわにして・・・」
とか、
「スロープの下はワンコたちの居場所にしましょう!」
とか、
要望の引き出しと、イメージの共有をしていきます。

中村@PDO

20.08.29

地盤調査 ーサウンディング試験ー



基本設計がまとまり見積もり作業に入っています。
基礎設計のためにスウェーデン式サウンディング試験で地耐力を確認し見積もりに反映していきます。
傾斜地においては設計GLの設定やプランにより基礎底盤が支持層まで届かず地盤補強(杭工事)を行うこともあります。


データ解析を待って基礎形状、杭工事の有無を決定します。

細田@PDO

20.06.21

プレゼンテーション再び


初回案は泉郷さんの厳しい建築規約に合致せずあえなく散りました。
初回案で気にっていただいた良いアイデアを、
いかに踏襲できるかにかかっています。

来る日も来る日もうなり続け・・・、
うまくまとまりました。

ウィペットたちがのぼりおりするスロープ。
ダイニングとリビングが有機的につながります。
そこに半地下のベッドルームと、
ロフトのゲストルームが組み合わさって、
さながら立体パズルのような空間がデザインできました。

中村@PDO

20.05.23

土地探し



八ヶ岳南麓からの山岳眺望で人気はなんといっても甲斐駒ケ岳。ピラミッドにお椀を押し付けたような山容です。お椀、すなわち摩利支天があるからこそ、この山は個性的名山と言われているのでしょう。

オーナー夫妻はその甲斐駒を南西方向になんともいい感じで臨める敷地に巡り合いました。ただ決め手は山ではなく周辺環境だったようです。隣家には大型のわんこが暮らしているようですし、その隣にも、その北にも犬とともに暮らす気配を感じます。

気兼ねなくウィペット(イングランド原産の猟犬)たちと楽しむ家をつくれそう、それがここを選んだ理由なのでした。

中村@PDO