16.08.17
絵本の家
「故郷は遠きにありて思ふもの」とは室生犀星が詩集の冒頭でうたったもの。 これは懐かしく心の拠り所としての故郷をうたったものではなく、 故郷と都会を往復して悪戦苦闘しているときの複雑な心境をあらわしていると言われていますね。
ご夫妻とも八ヶ岳南麓の里地を故郷に持ちます。 小さな二人の子供とともに、活躍している都会から故郷に帰って家をつくろうと決心しました。
ご相談をいただいたのは春まだ浅い2月でした。 故郷の田園風景は温かくもありますが、都会にある利便や合理性は少ないでしょう。 それでも風光明媚で生命感旺盛な八ヶ岳南麓に、さてどんな家をつくりましょうか。
中村@PDO