じょうもん平の家

じょうもん平の家

設計:中村大補

16.11.09

完成!縄文人の声がきこえた

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蓼科湖を見おろしながら八ヶ岳連峰に向かって少し登ると、大眺望絶景地の「もんがく平」はあります。
ここから見渡せる八ヶ岳連峰の、北は蓼科山から南は編笠山まで、そして原村の田園風景の向こうに南アルプス連峰・・・、迫力の風景です。
何千年の昔の縄文人も、この景観に畏敬の念をいだき、この風に吹かれ、この陽を浴びて、私と同じに感動していたに違いありません。時空を超えて対話をしているようです。
 
素晴らしいこの要件を何としてもデザインに反映しなければなりませんでした。
2階を小さく載せた平屋とし、蒼空と山岳風景をどの生活シーンとも一体化させたい。
大きすぎず、環境を抱え込むような家となりました。

中村@PDO

16.10.22

火入れ式~喜びのおすそわけ~

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お引き渡しを来週に控え、住まい手ご家族にじょうもん平にお越しいただきました。
新しく仲間入りしたトイプードルの「はな」ちゃんも一緒です。
建物まわりから仕上がり状況をご一緒に確認し、各部屋からの眺望がすばらしい建物の中へ。

残っている外構工事と少しだけ手直しはありますが、ご夫妻と遠方からお越しのお母様もお喜びです。

大きな自然とたくさんの職人の力の結集。
じょうもん平の地にふさわしい建物はもうすぐお引き渡しを迎えます。

細田@PDO

16.10.19

足場ばらし

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長雨の影響でタイミングが遅れていましたが足場がばれました。
無駄のない端正な外観が現れました。
いよいよ完成真近です。

中村@PDO

16.10.07

アクセントクロス―おやおや貼り間違い?―

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現場監督から状況報告の画像が届きました。
仕上げ工事は着々と進んでいるようです。
今日はクロス貼をしています。
ブルーが大好きなオーナーご主人のセレクトしたアクセント壁のクロスは青春色。
良い感じです!
おやおや?その近くの腰壁まで貼っちゃってるぞ・・・。
これは間違い。ここは珪藻土クロスを貼る指示ですぞ!

早速貼り直し指示です。

中村@PDO

16.09.27

造作家具取り付け

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内部の大工造作工事もいよいよ終わりです。
このタイミングで造作家具のみっちゃんに乗り込んでいただきました。
一番の難所、リビングサイドボードは柱やスキップ床とからみ、
擦り合わせに時間がかかります。
ダイニングからも、リビングからも開閉使用ができる便利なボード。
TV周辺機器も納まります。
一通り納まる頃には一気に空間密度が上がります。

中村@PDO

16.09.21

進む!造作工事

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今年は雨が多いです。
それでも順調工事は進みます。
外部のガルバリューム鋼板工事、板張部の塗装などほとんど完了しました。
赤岳に対峙し腕を拡げるような家、赤岳との連続性を意識した色彩構成です。
足場解体が楽しみです。
室内では4人の大工が細かな造作工事に取り組んでいます。
仕上げがすっきりと見えるお得意の本棚ですが、
涙ぐましい手間が裏にあります。

中村@PDO

16.08.26

工事再開―秋風?―-

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お盆が過ぎ、八ヶ岳周辺はぐっと涼しくなってきました。
これって秋風?

もんがく平でも工事自粛期間がようやく明けました。
昨日より大工が現場再開しています。
作業の手が止まらないように、
図面で表現しきれていない箇所の打合せに行って来ました。
完成に向けてペースが加速していきます。

木口@PDO

16.08.06

現場視察〜家具打合せ

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家のかたちとなりつつある現場にお越しいただき、造作家具や仕上げ材料の打合せです。
予定されているダイニングテーブルのカタログを脇におき、空間全体のプロポーションやそこに存在する色を想像しながら、イメージのすり合わせ、設計意図の確認を行います。

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様々な表情を見せてくれるじょうもん平の景観。
時空を超えた対話と半径3メートル(家族)での対話、その場にふさわしい家づくりが進んでいます。

細田@PDO

16.07.30

吹付け断熱工事完了

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快適な温熱環境をつくる上で、気密性能とともに重要な要素となる断熱性能。
断熱工事は硬質のウレタンフォームの吹付けを行っており、PDOの家づくりの特長のひとつとなっています。

外周の壁と基礎立ち上がり部では必要な断熱性能が違い、2種類の断熱材を部位によって使い分けています。

細かな気泡構造が吸音性能を高め、連続した気泡構造がガス抜けによる収縮を抑え、長期にわたって安定した性能を発揮してくれます。
隠れてしまう部分のこうした仕事が、暮らしの快適性や安心感を支えています。

細田@PDO

16.07.21

防水金物検査

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保証機構による防水金物検査が行われました。
屋根面と外壁面の取り合い部の防水下地、
サッシ廻りの防水下地の状況などチェックします。

事前に大工と綿密に打合せを行っており、施工状況の確認もしているので
指摘事項無しで終了しています。

木口@PDO

16.07.16

屋根下地完了―船のごとし―

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天上の楽園、もんがく平でも梅雨空が続きます。
PDOの屋根は下地が凝っています。
軒先の裏から外気を取り入れて日差しで熱して気流上昇させ棟で抜きます。
これを確実にすることで屋根の断熱性能は格段に上がります。
そのために2重の屋根下地板となっています。
これは一見してもわからないでしょう。
シンプルに見えるものほどその裏では多大な手間が隠れているものです。

屋根がまとまった姿を見ていると、まるで天上の楽園に漕ぎついた船のようです。

中村@PDO

16.06.29

上棟式-梅雨晴れの日に-

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建て方以降ずっと梅雨らしい天気が続きました。
オーナーご家族がいらっしゃるというこの日に青空が広がりました。
予定されていた上棟式と大工を囲んでの食事会が執り行われました。
お天道様も一緒に上棟を祝ってくれているようです。

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どの窓からも絶景ビューです。
愛知からいらしたお母さんの部屋からも確認して頂きました。
残念ながら南アルプス山脈は雲に隠れて見えませんでしたが
八ヶ岳の峰々は圧巻です。
とても気持ちの良い風景が広がっています。

完成まで精一杯、真心込めて家を作っていきます。

木口@PDO




16.06.22

祝、上棟!―じょうもん平の家―

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土台材取り付けから始まり3日目です。
越川大工率いる5人衆で手際よく作業を進め、
無事上棟しました!

緻密なプレカットの打合せを重ねたことで、
精度よく、効率よく進みました。

木口@PDO

16.06.15

基礎工事完了―梅雨入り前に―

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土を埋め戻し全面防湿コンクリートが打設され、基礎工事は完了しました。
への字の建築は、隅出し、型枠組み等、施工精度を要求される難工事です。
予定工期通りに仕上がりました。
いよいよ、大工工事にバトンタッチです。

木口@PDO

 

16.06.11

プレカット打合せ ―伝統工法を守る―

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基礎工事が順調に進む中、6月中旬の建て方に向けて、
柱、梁の構造部材のプレカットの打合せを行いました。

PDO の設計する木造建築は日本の伝統工法、すなわち在来工法によります。
世界の在来工法であるツーバイフォー工法ではなしえない、
自由度の高い設計を実現することができます。
梁や柱の製材加工を機械で精密加工する事をプレカット工法といいます。
かつては大工が現場で手加工していました。
工場ですべてを加工する事により高精度の家が出来上がります。
この技術が発達しなければ日本の住宅は全て2X4工法になっていたと聞きました。
日本伝統を守る強い意志と、技術の真髄を見せ付けられている気がします。

今回の打合せ内容をプレカット図に反映し
PDOの承認後、製材加工に入ります。

木口@PDO

16.05.24

基礎配筋検査 ―さつき晴れ続く―

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順調に工事が進み、配筋検査を行いました。
鉄筋が図面通り組み上げられているかどうかや
基準通りの納まりになっているかなど計測し隅々までチェックしました。
への字に曲がっている部分は基礎の立上りが入り組んでいるので難しいですが
全て基準通り!指摘事項無しです。
長田さん良い仕上がりです。

この後、保証機構の検査官による配筋検査も行われ、
こちらも指摘事項なしでした。

木口@PDO

16.05.17

基礎工事開始

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基礎工事は「根切り」を開始しました。
基礎を支持する固い粘土層まで掘り下げ、
「根切り床」を整形します。

事前調査通り安定した地盤です。
石は出ていません。
順調に工事は進んでいきます。

木口@PDO

16.04.29

地鎮祭


晴天の下、遠方よりお母さまにもご参列いただき、地鎮祭が執り行われました。
じょうもん平の神様を祝い鎮め、工事の安全とご家族の安心・繁栄を祈願いたしました。

遠くに見える車山の山頂には小さな神社があり、9月には「天空の御柱」と言われる小宮御柱祭が行われます。

天空の小さな神社にも見守られ、じょうもん平の家、もうすぐ着工です。

PDO 細田

16.04.11

デザイン提案


使いやすさ、そつのなさ、からすれば既製品は捨てたものではありません。すべてを手造りとこだわらず、バランスよく既製品を組み込むことも時には必要でしょう。

洗面台は当初totoの既製品をセレクトしていました。「確かに使いやすそうだけど、この生活感がいや」オーナーご夫妻の一致した意見です。

鏡はしっかりとした無垢の木枠で、お化粧するために椅子が入るように、扉はほかのドアと材をそろえて、天板はシンプルな人工大理石で…

そんなわけで,洗面台は造作家具でつくる提案をいたします。

中村@PDO

16.03.15

地盤調査―カイテンソウシュタイ?―

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実施図面作成に先駆けて地盤調査を行いました。
 
判定機関から送られてきた資料には「回転層主体の安定的地盤」とあります。難解な言い回しです。つまり、おもりを付けて回転させる検査ロッドが自沈せず常に摩擦抵抗を受けて回転する、という意味です。固く良いローム層がでていることです。
 
この結果を元に詳細な基礎設計に入ります。標準的な布基礎+防湿コンクリート構造で設計できます。
 
木口@PDO
 

16.02.04

インテリアパース

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外観の検討は模型で、インテリアの検討は3Dパースで。
 
大眺望の山岳風景を手を拡げたようにインテリア空間に取り込みたい・・・・。真っ青の空も楽しみたい・・・・。
 
それにふさわしいインテリアデザインの検討が出来ました。いよいよ週末はオーナーとの打ち合わせです。
 
仕上げ材のサンプルなどご覧に入れながら、基本設計を一気に詰めるタイミングです。
 
中村@PDO
       

16.01.26

外観模型

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もんがく平の中でも最前列の区画です。車から敷地へのアプローチで、雄大な山並みとセットで見える外観は、水平線が強調された伸びやかな姿であるべきです。
 
同時に生活が囲い込まれている安心感もなくてはいけません。散歩者や通行もある道路からカーポートや玄関を隠すことも意図しました。
 
場にふさわしい外観のデザインができました。
 
中村@PDO

16.01.11

後ろ姿を美しく

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プレゼンテーションでは概ね気に入っていただけました。私の提案でオーナーご夫妻が気にされていたこと、北に玄関の方が良いのでは?
 
そうした要望もふくめ案を磨き上げるために再検討をしました。
 
この家の接道は北と西。ですが、車、人の進入はあえて南からにしています。冬風の影響を避けるためです。ただ、北からの家の見え方は重要です。玄関、カーポートは家の表情をつくる意味で良い役割を果たします。オーナーが気にされることも理解できます。
 
確かに無表情になりがちでしょうが、そこはデザイン処理次第です。道路境界から6メートル外壁後退です。北植生のちょっとした林もつくれます。緑地越しに、清々と、そして美しい後姿の家がよいでしょう。
 
中村@PDO

16.01.04

プレゼンテーション

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南正面に赤岳を主峰にした八ヶ岳連嶺、南西方向に里山田園と甲斐駒岳。そして大きな蒼空。山岳地にはめずらしい平坦地形です。
 
オーナーご夫妻は元気なお母さんと共に当初は週末住宅として四季を通じてこの家で過ごします。数年後はこの家が生活の拠点となります。利便性、快適性が重要ですが、大きな家は望まれていません。
 
素晴らしいこの要件を何としてもデザインに反映しなければなりません。2階を小さく載せた平屋が良いでしょう。蒼空と山岳風景をどの生活シーンとも一体化させたい。一つ注意は冬風からカーポート、玄関を守る工夫です。
 
良い案がまとまりました。
 
中村@PDO

15.12.10

じょうもん平の家

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蓼科湖を見おろしながら八ヶ岳連峰に向かって少し登ると、大眺望絶景地の「もんがく平」はあります。
 
ここから見渡せる八ヶ岳連峰の、北は蓼科山から南は編笠山まで、そして原村の田園風景の向こうに南アルプス連峰・・・、迫力の風景です。
 
何千年の昔の縄文人も、この景観に畏敬の念をいだき、この風に吹かれ、この陽を浴びて、私と同じに感動していたに違いありません。時空を超えて対話をしているようです。
 
「縄文平」と言う地名は存在しません。勝手に名付けました。太古の鼓動が共鳴するような家にしたいと思います。
 
中村@PDO