15.02.24
鹿谷に開く家
いわゆる道下の急傾斜地、と呼ばれる敷地です。ただ、ここが普通ではないのは、道路から斜面をジグザグに下降すると、傾斜がゆるくなることと、深い峡谷が圧倒的な迫力で拡がることでしょう。
このような敷地を選択するオーナーは概して挑戦者気質です。それもそのはず、冬山にも立ち向かう登山家なのでした。
ご夫妻の一致した要望は、「くつろぐ土間リビング」です。大自然と生活を玄関扉で仕切ってしまうことなく、中間領域として「土間」を用い、環境をインテリアに導きこもうという考えです。
今は冬枯れて峡谷も見通しが良いですが、もうすぐで滴るような深い緑の帯となります。
中村@PDO