マロニエの木陰

マロニエの木陰

設計:橋爪賢一+中村大補

24.11.01

吊り橋の様に ―渡り廊下―


来春の着工に向けて金額調整も大詰めとなりました。

基本設計の途中、吹き抜けで分断された2階の2室を渡り廊下で繋ぐアイディアが生まれ、
動線的にも使いやすい間取りに変わっています。

渡り廊下は天井から3本の束を下げ、吊り橋の様な吊り構造になっています。
空中移動しながら大開口からの眺めも楽しめます。

橋爪@PDO

24.07.08

シンプルに、大胆に


打合せを重ねる度に設計の密度が増していきます。
一方で空間はよりシンプルになり、
厳選されたマテリアルで構成されるようになりました。

2階エントランスから開放的なLDKを見下ろします。
アクセントになるのは天井板です。
視線を誘導するように室内外を貫く構成になっています。

橋爪@PDO

24.05.09

インテリアパース




家づくりは様々な視点から検討することで密度の高いものになります。
間取りの方向性が見えたところで、模型やインテリアパースを作成します。
オーナー自身もショールームやモデルハウスなど見学いただきイメージを膨らませています。

PDOでは廊下やトイレといった小空間で天井高2.1mをしばしば推奨します。
これはLDKの開放感を強調させるスケールトリックにも繋がりますが、
オーナーの身長や考え方によっては圧迫感を感じてしまうかもしれません。
お互いに快適と思う尺度を確認しながら、マテリアル含め空間イメージを共有しました。

図面にフィードバックし検討を進めます。

橋爪@PDO

24.04.22

プレゼンテーション


建築実績のご案内は家づくりの参考になると共にイメージ共有のための重要な機会です。
オーナーの求める空間やライフスタイルをヒアリングしプラン提案を行います。

敷地条件からエントランスは2階になります。
吹抜けのあるLDKに面し、緑豊かな眺望を楽しみながらメイン空間である1階へと繋がります。

軽井沢の自然を静かに楽しみたいというオーナー。
ノイズのない空間と厳選されたマテリアルでシンプルに建築をまとめます。
ライフスタイルと自然環境が融合したプランです。

橋爪@PDO

24.04.02

方向性を探る


敷地が道路よりも低く重機の出入りが困難な場合、クレーンで吊って搬入することが可能です。
ただ、建築資材もまた同じ搬入ルートとなるためクレーン車を現場に常駐させる必要があります。
リース代だけで数百万円かかってしまうため現実的ではありません。

道路沿いの高低差は最大で5m、最小2mです。
2mのポイントを起点に造成するれば進入路を確保できそうです。
工事完了後は建物までの車路としても使えます。


傾斜に沿って建築を考えるのがPDO流です。
車路との関係からエントランスは2階に設けるのが自然な導入となります。
造成により受ける土圧はコンクリート擁壁が負担します。

この敷地にあるべき姿が見えてきました。

橋爪@PDO

24.03.01

マロニエの木陰


標高1100m、別荘地内での計画です。
軽井沢らしい木立や浅間石に自生する苔を眺めながら、敷地に至るまでの道のりは特別感があります。
駐車スペースが整備され、トチノキの大樹を中心に数多くの広葉樹が見られます。
四季の変化が楽しめるだけでなく、ある程度剪定すれば眺望も期待できるでしょう。


眺望が良い敷地は傾斜地であることが多く、ここでも道路から駐車スペースの下まで5m程の落差がありました。
さらに南へと敷地全体に傾斜しています。道下敷地の場合、クレーンで重機や資材を搬入することが可能ですが、そのためのコストは膨大で予算計画的に難しくなります。
施工計画に配慮しつつ、ロケーションを活かした設計が求められます。

橋爪@PDO