自然の樹木や野草の世界では、お互いが生きてゆくため時間をかけ築き上げた秩序があり、そこには、外来種の植物は入り込めないといいます。
雑木や山野草が多く自生するエリアで、人と建物を森とつないでくれるのが『庭』です。
多様な生き物にとって心地よい場は、そこに暮らす人にとっても心地よい場となるでしょう。そのために、自生する樹木や野草をできるかぎり守り、増やし育てる庭づくりを大切にしています。
庭に完成はありません。子供と遊んだり、菜園や焚き火を楽しんだり、ただ草花や蝶を愛でたり。時間が経つ中で、庭は人と共に様々な場に変化してゆきます。
先を見つめ、余白を残し、自由であることを楽しむ。これから長いお付き合いとなる庭をどうしていこうか、共に考えながら手を動かしていきたいと思います。