2025.02.22
昨年の秋は、色々なところで粘土団子づくりをしました。
粘土団子とは、自然農法で有名な福岡正信さんの提唱した農法で
世界では砂漠の緑化に用いられています。
このやり方を使って、山野草の種を蒔けないかな。
この作業はきっと子供たちも楽しいね。
そんな思いつきから、毎年ボランティアで行っている森の楽童で
小学生たちと一緒に山野草の種採りをした後
たくさんの種類の種を粘土と混ぜて、粘土団子を作りました。
造園工事のお客様にも作っていただきました。
粘土団子の作り方を伝え、必要な材料や道具を預けて
ご家族が集まった際に、近所の山へ散策に行って種採りから団子づくりまで
一通りご自分たちで。
後の素敵な写真と共に届いた報告はとても楽しそうで、私も嬉しかったです。
最後はもうだいぶ寒くなった頃に、フウシカオーガニックさんの収穫祭で
小さな子どもたちと一緒に作りました。
この時はヘチマの種も混ぜました。
ヘチマの種、取り出すときが楽器のマラカスのようで楽しかったのを思い出します。
子どもたちは見本の形にとらわれず
面白い形(猫とか芋虫とか)にしている子もいて
あそこから芽が出たら…めちゃくちゃ楽しいでしょうね!
2025.01.18
久しぶりに事務所裏の苗場を整え、この冬は種まきをしています。
今年は山野草と樹木、合わせて26種類を蒔く予定です。
種類が多いほど、それぞれの植物を頼りに生きている多くの生き物が支えられ、またその生き物を支えに生きているものが支えられ、様々な事態に対応できる、豊かな森を作っていく。
時々子どもたちに種の話をする機会をいただきますが、そんな話をしてから、人もまた同じだねとお話しします。
今日までで14種類蒔きました。残り12種類。後半は樹木の種があります。
樹木の種は、鳥がその実を食し排泄するように、果肉をふやかし外し種を取り出して蒔きます。果肉がついたままでは発芽しない。より遠くに拡がりたい広葉樹の、鳥を利用した素晴らしい仕組みです。
2022.12.17
今年ご依頼いただきましたM様邸の庭リフォームについて
一部をご紹介します。
こちらは庭のみのご依頼です。
初めてお伺いしたのは昨年の11月。
庭中にある切り株がご両親にとって危なく
広い庭が楽しめないというお悩みでした。
庭には平らな場所がなく、切り株があちらこちらにあり
どこを歩いても足元は斜めです。
工事の内容が決まり、7月から着工しました。
たくさんの切り株を伐根した後
デッキから降りたところはできるだけ平らになるよう整地し
ツツジやブルーベリーなどの既存樹木をいくつかを移植して
ほとんど枯れている低木は処分をします。
それと同時に、庭にびっしりと自生していた多くの山野草をトレーに一時避難し
どうしても保護したい山野草のある場所は
出来る限り避けながら整えてもらいました。
その後、アプローチと石のステップをつくり
避難していた山野草をアプローチ沿いに植え戻し、植物の名前が分かるように
ネームプレートをつけました。
仕上がりはウッドチップの入荷が遅れ、10月になってしまいましたが
なんとか予定内容を終わらせることができました。
アプローチライン確認のため、白線をひいています。
10月の仕上げ。ウッドチップ敷き込み後。
こちらは昨年12月の写真です。
今年10月の仕上げ。ウッドチップ敷き込み後。
ご両親と共に、楽しんでいただければ幸いです。
2022.12.07
2022年9月-10月 北庭の家
草刈り、整地が終わり
いよいよ隣地のキャンプ場との境に植栽です。
9月。ポット苗木だけを植栽する予定でしたが
少し大きめの木も植えることになりました。
建物着工前のため当然ですが、敷地内に水道がありません。
そのため、水のタンクとポンプも持ってきてもらい
しっかりと水極めをして植栽します。
残した既存樹木や移植した樹木と違和感なく植栽できました。
10月。仕入れてきた地域性苗木33種、合計240株。
これらを先に植栽した木々の間に植えます。
まずは配置してから
配置したポット苗木を囲うように、防獣ネットを設置した後に植えました。
鹿が出る地域では、植えた苗は必ずと言っていいほど鹿に食べられるため
防獣ネットを先に設置しておかなければ、植えられません。
後日、PDOで管理をしている八ヶ岳の地域性苗木40株と
先に避難しておいた既存の草花や苗木も一緒にネットの中に植えました。
さて、来年からいよいよ建物着工です。
建物完成時、そしてその1年後、2年後、3年後…
木々はどのように成長していくでしょう。
先々を私たちもとても楽しみにしています。