2024.09.16
風雨で落ちた枝や剪定の枝などを利用した低い木柵を「カントリーヘッジ」と呼びます。
ある程度の幅のある造りにすれば鹿よけにもなり、森と庭・森と畑など、自然との境界線と言えるでしょう。
写真は6年前にガーデナーの平井さんが「たからばこの家」の庭でつくったもの。自然のものだけを使用した、風景に馴染む柵です。生き物たちの棲家になったりもします。
法面の下につくる場合は少し溝を掘り、そこに枝や落ち葉を敷き詰めることにより、表流水を浸透させて
水が溜まるのを防ぐこともできます。将来的に庭木の剪定などお手入れで発生する枝や落ち葉などを使ってメンテナンスもできる優れものだと思います。
2024.09.07
東京と長野の二拠点居住をされているMさまから庭づくりの相談をいただき、金澤と一緒に敷地に赴きました。家はPDOの建築ではありません。伝統工法に関心あり、手刻みでの建築を手がけられている長野の工務店さんで建てられたようです。丁寧な仕事が感じられるよい家です。
ランドスケープデザインや造園植栽の仕事はPDOの家をメインで行っていますが、時期や内容によってお受けすることもあります。家もそうですが、価値観が共有できて、私たちが大事にしていることを一緒に実現できることが重要だと考えています。
敷地内や近隣の庭をご一緒にぐるりと見て回りながらイメージやお考えをお聞きします。つくり込んだ庭ではなく、自然な雰囲気で尚且つ適度に手入れがされているように感じる庭を希望されていますが、なかなか難しいことではあります。
ポイントは数年後の風景を共に描くことができるかどうか。共に観る力です。
自然や近隣、人との関係性も探りながら計画の検討を進めます。
2024.09.03
花の咲き終わったウバユリです。実の中には種子が入っており、秋以降に果実が裂けて、中の種が風で飛んでいきます。ひとつの実に500個前後の種があると言われています。
種から発芽(有性生殖)する場合と茎がうろこ状に変化した鱗茎から新しい鱗茎が生えて増える場合があります。いずれにしてもコントロールできない、自然任せのところがあります。植物を通して世界を見ていると自然に対して謙虚になれるものです。
2024.08.04
うずまきスタジオへのアプローチ脇にあるウバユリが咲き始めています。山地の森林に自生するユリ科の多年草で、夏の時期に開花しお客様を迎えます。
デザインにはシークエンスという概念があります。「連続」「順序」という意味を持ちます。移動に伴う景色の変化をデザインする時に取り入れる手法の一つと言えるでしょうか。 ランドスケープは自然と時間の力を借りて成り立つことも多いのです。