2024.05.23

森づくり10年 ー緑の復活と森の再生ー

 



10年前スタジオの建築に合わせて、不毛の土地だった敷地の一部に1,000本ほどの広葉樹の苗木を植林しました。植物学者の故宮脇昭先生が提唱する混植密植の手法です。



1m四方に樹種を混ぜて3本づつ植えていきます。アプローチの左側は土を大量に入れてマウンドをつくり、野草エリアとしました。

2年目はこんな様子。


そして10年の歳月が経ち、緑に囲まれたうずまきスタジオが、木々の間から見え隠れします。どのくらいの費用をかけるか、どんな時間軸で考えるかによって、庭づくりの手法も変わってきます。



10年は長いかもしれませんが、5年くらいの時間軸で考えるのであれば、50~100センチくらいの苗木をたくさん植えて、小さな森をつくることもできます。



高木、中木、低木からなる階層。育った木々たちが日陰をつくり、適した野草も育ちやすくなります。庭づくり、森づくりの醍醐味は、毎年の変化。変わってゆく植生を眺めるのも楽しいものです。