2025.03.29
PDOの事務所裏手には、落ち葉堆肥枠(四井式堆肥枠)を置いています。
昨年秋、私もメンバーとして参加させてもらっている
リジェネコ(Regeneration from Kitchen Organization)のワークショップで
パーマカルチャーデザイナーの四井真治さんに教えていただきながら
参加者の方々と一緒に作ってきました。
(この堆肥枠、四井さんが使いやすいように創意工夫してきた箇所が
あちらこちらに見られ、作りながら皆で感心しきりでした。)
時々、庭の打ち合わせをしていると、秋は落ち葉を集めてゴミ袋に入れるのが
本当に大変だという方がいらっしゃいます。
落ち葉を入れるところがあれば、作業はずっと楽になりますし
集めた落ち葉が翌年の秋には腐葉土となって、庭で循環ができれば素敵ですね。
PDOでは、秋に切り戻しをした笹や草花、落ち葉などを混ぜて入れています。
そして、やがて出来上がる腐葉土は、畑や庭で使います。
気になる方は事務所にいらした際にぜひ見ていってください。
またご自宅に欲しい方は、金澤までお問い合わせください。
2025.02.22
昨年の秋は、色々なところで粘土団子づくりをしました。
粘土団子とは、自然農法で有名な福岡正信さんの提唱した農法で
世界では砂漠の緑化に用いられています。
このやり方を使って、山野草の種を蒔けないかな。
この作業はきっと子供たちも楽しいね。
そんな思いつきから、毎年ボランティアで行っている森の楽童で
小学生たちと一緒に山野草の種採りをした後
たくさんの種類の種を粘土と混ぜて、粘土団子を作りました。
造園工事のお客様にも作っていただきました。
粘土団子の作り方を伝え、必要な材料や道具を預けて
ご家族が集まった際に、近所の山へ散策に行って種採りから団子づくりまで
一通りご自分たちで。
後の素敵な写真と共に届いた報告はとても楽しそうで、私も嬉しかったです。
最後はもうだいぶ寒くなった頃に、フウシカオーガニックさんの収穫祭で
小さな子どもたちと一緒に作りました。
この時はヘチマの種も混ぜました。
ヘチマの種、取り出すときが楽器のマラカスのようで楽しかったのを思い出します。
子どもたちは見本の形にとらわれず
面白い形(猫とか芋虫とか)にしている子もいて
あそこから芽が出たら…めちゃくちゃ楽しいでしょうね!
2025.02.13
「WINTER GARDEN」完成後の撮影でドローンを使っての上空からの写真です。敷地内は倒木のリスクの高い、アカマツ・カラマツが主体でしたので、大ケヤキを残して皆伐しました。これから時間をかけて楽しみながら庭づくりが始まることと思います。
オーナー夫妻がどんな暮らしを描いてこの丘陵地を選んだか? コンセプトとなることをしっかり共有しながらのランドスケープデザインです。間取りやディテールも重要ですが、まずはどんな風景をつくるのか、時に鳥の視点で大きなところから観ることを大事にしています。
2025.01.18
久しぶりに事務所裏の苗場を整え、この冬は種まきをしています。
今年は山野草と樹木、合わせて26種類を蒔く予定です。
種類が多いほど、それぞれの植物を頼りに生きている多くの生き物が支えられ、またその生き物を支えに生きているものが支えられ、様々な事態に対応できる、豊かな森を作っていく。
時々子どもたちに種の話をする機会をいただきますが、そんな話をしてから、人もまた同じだねとお話しします。
今日までで14種類蒔きました。残り12種類。後半は樹木の種があります。
樹木の種は、鳥がその実を食し排泄するように、果肉をふやかし外し種を取り出して蒔きます。果肉がついたままでは発芽しない。より遠くに拡がりたい広葉樹の、鳥を利用した素晴らしい仕組みです。
2025.01.10
30年ほど前に手にした建築知識の植栽の特集号です。今も大事に身近において時々読み返しています。私は建築家でもランドスケープデザイナーでもないので、チームの一員としてマネジメントやインタープリターとしての通訳的な仕事をしています。
植物の世界に触れていると土の中のことなど見えない世界が様々な影響を及ぼしていることに気づかされます。内面の状態や行動の基点となっている根っこの部分が、人の健康や人間関係、そしてプロジェクトが円滑にワクワク感を持って進んでいくかどうかを左右していくように感じます。家づくりと共に庭づくりにも興味を持っていただけたら嬉しいです。