2025.01.18
久しぶりに事務所裏の苗場を整え、この冬は種まきをしています。
今年は山野草と樹木、合わせて26種類を蒔く予定です。
種類が多いほど、それぞれの植物を頼りに生きている多くの生き物が支えられ、またその生き物を支えに生きているものが支えられ、様々な事態に対応できる、豊かな森を作っていく。
時々子どもたちに種の話をする機会をいただきますが、そんな話をしてから、人もまた同じだねとお話しします。
今日までで14種類蒔きました。残り12種類。後半は樹木の種があります。
樹木の種は、鳥がその実を食し排泄するように、果肉をふやかし外し種を取り出して蒔きます。果肉がついたままでは発芽しない。より遠くに拡がりたい広葉樹の、鳥を利用した素晴らしい仕組みです。
2025.01.10
30年ほど前に手にした建築知識の植栽の特集号です。今も大事に身近において時々読み返しています。私は建築家でもランドスケープデザイナーでもないので、チームの一員としてマネジメントやインタープリターとしての通訳的な仕事をしています。
植物の世界に触れていると土の中のことなど見えない世界が様々な影響を及ぼしていることに気づかされます。内面の状態や行動の基点となっている根っこの部分が、人の健康や人間関係、そしてプロジェクトが円滑にワクワク感を持って進んでいくかどうかを左右していくように感じます。家づくりと共に庭づくりにも興味を持っていただけたら嬉しいです。
2024.12.22
アプローチ脇にある鉄の作家の玄起さんにつくってもらったコールテン鋼のサイン。
野草を切り戻しをした後なので、この時期は寂しい感じですが、来春には愛さんが植えてくれた薔薇(ササの葉を被った三角錐状のもの/冬越し中)も一緒にお客様を迎えてくれることでしょう。
夜半の雪でうっすらとスタジオ周辺も雪景色。静かな日曜日。
2024.11.27
冷え込みの厳しいこの時期の風物詩。多年草のシモバシラの枯れた茎に、吸い上げた水分が滲み出て、氷の結晶のように白い造形ができあがります。霜柱(霜華)のような姿からその名がつけられています。
地中の根が凍る厳冬期まで見ることができ、冷え込んだ朝の自然からのプレゼントです。
2024.11.25
野辺山の造園工事の現場です。標高の高いこのエリアではすでに雪が舞う日もあります。年内にハード系の板石敷きや客土搬入などできることを進めていきます。
道路から玄関までのアプローチに板石を敷いていますが、微妙なうねりがあり、三次元でイメージしながら緻密に高さ調整をして1枚1枚丁寧に据えていきます。
オーナーにも仕上がりの状況を見ていただきとても喜んでいただきました。
来春の植栽がとても楽しみです。