土地には必ずメリットとデメリットが存在します。
良いと感じたところはその魅力をどう活かすか考えます。
眺望が良ければダイナミックな開口部を設け、
森の中では木漏れ日を取り込み穏やかな景色を楽しめます。
一方で気になる所は建築的工夫で対策を練ります。
水や風など自然の流れに抗えばしっぺ返しを受けることになります。
建築的工夫はこれらを受け流すことがポイントです。
初めて土地を訪ねた時のインスピレーションを大切にしています。
日本には約1300年前に建立された法隆寺をはじめ、築数百年に及ぶ木造建築が数多く現存しています。
構造デザインという視点でこれらの建築に焦点を当てた展覧会を見てきました。
模型を通して先人の知恵や熟成を重ねてきた建築技術に触れることができます。
法隆寺 五重塔 積み上げ構造
東大寺 南大門 挿肘木(さしひじき)
錦帯橋 アーチ構造
白川郷合掌造り民家(旧田島家) 接合部ディテール
エバーフィールド木材加工場(2024年竣工) 木造レシプロカル構造
※部材同士が支え合うことで釣り合いを保つ構造
理に適った骨組みは力学的に安定をもたらすだけでなく、
構造美となって建築の象徴にもなっていることが分かります。
温故知新、伝統建築から今後の展望まで触れることが出来ました。
八ヶ岳南麓で土地探し中のお客様からご相談いただき、敷地を見てきました。
良いところ、悪いところ、設計上の工夫・配慮等が必要なことなどをお伝えして、土地決定のプロセスでお手伝いをしています。
ポイントとしては、敷地までのアクセスの状況(舗装か砂利道、道路幅員、幹線道路からの距離など)、周辺環境(自然環境と周辺の建築物)、地形と地勢、電気・水道などのインフラ整備状況、表流水・伏流水の影響、植生、音、匂いなどでしょうか。
ランドスケープデザインを考える上での検討要素となることでもあります。
現場は樹木が伐採されている道下の緩傾斜の土地です。
どのような見立てをするかで、その後の設計の方針がある程度決まってきます。
フラクタル図形とは、自己相似性を有し、形の一部を拡大していくと、同じような図形が繰り返し現れるものを言います。
自然界には植物の葉の形や樹木の枝分かれの形、人体の肺の血管構造など様々なフラクタル構造が見られます。
このロゴはPDO創業当時のもの。 実は今のロゴが元々のデザインだったのですが、創業の2011年に東日本大震災が起こり、津波を想起させるのではないかとのことで、急遽差し替えた経緯があります。
フラクタル構造をモチーフに、樹木の形を表したこのロゴ、個人的には結構気に入っています。物事の本質、核となる重要なコンセプトをデザインに落とし込み、それが時の流れとともに、静かに周りに広がり、豊かな環境をつくっていく。
環境の連続性を意識して大事にしていく。
方向を見誤らないように、このロゴは手作りPCスタンドに貼ってあるのです。
LDKは外に開き開放的で活動的な空間となりますが、
それとは対照的に寝室は眠りにつくための落ち着いた空間が望まれます。
天井高を抑え、窓の取り方も穏やかに、包み込まれる様な部屋は落ち着きます。
照明は間接照明や柔らかな雰囲気のペンダントライトもおすすめです。
家の中でメリハリを持たせることでも生活リズムが整います。