PDO建築事務所
2015.04.13
デザイン道
古民家の三和土(たたき)の土間は外部環境と内部生活との中間領域です。外であり内でもある。日本独自の美意識でしょう。 土を何度も付き固めた三和土。石灰と石膏が主成分のセメントに砂を混ぜて水で捏ねたものがモルタルです。現代版の三和土をこれで表現します。乾燥割れ防止にワラスサをたっぷりと混ぜ、仕上げにワラスサを撒きながら木鏝で均します。 藁を建築に用いると、なんとも言えない郷愁が漂います。農耕民族としての奥深いところの感覚に触れるからなのでしょうか・・・・。
2015.03.17
初回のプレゼンテーションを控え、再び敷地を訪れました。 すでに春の気配が感じられますが、敷地はまだ雪の中です。 水の流れ、風の向き、光の差し方。土地の声を聴き、そこに立ち、浮かび上がっているイメージを確認します。 本格的な春の訪れと共に計画も動き始めることでしょう。
2015.01.17
南岸沿いを通過する低気圧。この時期にそうなればここ八ヶ岳でも雪になる。 先ほどまでは雨だった。大粒の雪に変わってすごい勢いで積もり始めた。製図板は窓で囲われている。四季の移ろいを感じたいから。 ぼやーと外を眺めていると、ライト先生の鋭い視線が・・・。常に私を見張っている。 「半端な仕事は許さんぞ」
2015.01.10
実施設計の段階では必要な箇所の納まり図等を起こしていきます。設計意図を実現するための方法はいくつかあることもあります。 起こした図面に固執しすぎないことも時に重要です。経験を積んだ雨宮大工の知恵も聞きながら最適な判断を下していくのです。
2014.12.12
PDOでは設計する敷地の環境が求めていることをオーナーからの要望と同じように大事にしています。 「里山箱庭をのぞむ家」では、緩やかに傾斜する森の向こうに里山が広がっています。 傾斜に合わせた3つのフロアーレベル。玄関ホールの小窓を開けるとダイニング、リビングを通して木々の向こうの箱庭が見えるのです。
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