2015.10.22

有機的建築を標榜する

デザイン道

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蓼科湖の近くに土地を求められたオーナー。建築のご相談をいただき、再び敷地を訪れました。
  
中村はファーストインプレッションを大事にしています。そして具体的な設計作業の前には再び敷地に赴き、環境が発する声を聴き取ります。
  
自然の在り方に対して、敬虔な眼差しを持ち、静かに対話を重ねる。
  
前夜からの雨も上がり、南アルプス連峰が望める素晴らしい敷地。よい建築が生まれることでしょう。

2015.10.09

1枚の楽譜から生まれるもの

デザイン道

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作曲家、指揮者、そしてオーケストラ。曲の解釈により、演奏は変わってきます。建築家、現場代人、職人の関係も同じではないでしょうか。
  
建築家が魂を込めたところを汲み取り、互いの違いを認め、つないでいく。そういう共同の建築活動である訳です。
  
環境を意識し、風景の中にあることを忘れないこと。家はそこで営まれる暮らしを包み込む、繊細な器です。
  
はじめて敷地に立つ中村。物語は、1枚のスケッチから始まります。

2015.08.15

環境との対話

デザイン道

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八ヶ岳の西麓、原村の別荘地に土地を求められたオーナー様。ご家族で計画についての話をはじめられた段階でご相談をいただきました。
  
現地に赴き、敷地や周辺環境の特性を読み解いていきます。どんな性質を持ち、敷地からはどのような建物のかたちが導き出されるのか。
  
お会いしてご要望をお聞きすれば、まだ見ぬ暮らしのイメージが、きっと浮かび上がってくることでしょう。

2015.08.07

森の中の建築作法

デザイン道

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黒橋鳥かごの家の外観です。緑に映える板張りが印象的です。
  
板張りの継ぎ目には「目押し縁(めおしぶち)」と呼ばれる角材を留めています。
  
目押し縁は木材の反りや伸縮を上から押さえ、意匠的にも壁面の表情を豊かにしてくれます。
   
塗装色は樹皮の色に着想を得て調合したオリジナル色。木目まできれいに見える色合いです。
  
森の中で建築を作り続けてきたPDOならではの建築作法です。

2015.07.02

対話というプロセス

デザイン道

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議論(ディスカッション/パーカッションと共通の語源をもつ)ではなく、「意味が流れる」という語源をもつ、対話(ダイアローグ)。PDOでは対話を大切にした文化を築いています。
  
家づくりの過程でのオーナーとの対話、設計意図を共有するための現場での職人さんとの対話、社内でイノベーションを生み出すための対話。そして、家を取り巻く自然環境との対話。
  
対話がプロセスとなり、次の新たなプロセスを生み出していきます。
  
すぐに評価(判断)せず、受け止めて、対象に秘められた力を引き出していくこと。そこに思いもしない形が生まれてきます。
  

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