2015.08.07

森の中の建築作法

デザイン道

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黒橋鳥かごの家の外観です。緑に映える板張りが印象的です。
  
板張りの継ぎ目には「目押し縁(めおしぶち)」と呼ばれる角材を留めています。
  
目押し縁は木材の反りや伸縮を上から押さえ、意匠的にも壁面の表情を豊かにしてくれます。
   
塗装色は樹皮の色に着想を得て調合したオリジナル色。木目まできれいに見える色合いです。
  
森の中で建築を作り続けてきたPDOならではの建築作法です。

2015.07.02

対話というプロセス

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議論(ディスカッション/パーカッションと共通の語源をもつ)ではなく、「意味が流れる」という語源をもつ、対話(ダイアローグ)。PDOでは対話を大切にした文化を築いています。
  
家づくりの過程でのオーナーとの対話、設計意図を共有するための現場での職人さんとの対話、社内でイノベーションを生み出すための対話。そして、家を取り巻く自然環境との対話。
  
対話がプロセスとなり、次の新たなプロセスを生み出していきます。
  
すぐに評価(判断)せず、受け止めて、対象に秘められた力を引き出していくこと。そこに思いもしない形が生まれてきます。
  

2015.05.18

バススケッチ

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東京へは高速バスをよく利用します。利便性、アメニティーはほとんど同じなのに、JRは2倍の料金がかかりますから。
  
揺れるバスの中、それでも新宿までの2時間余りは、なにからも邪魔されない格好の仕事場です。「酔わない?」それは訓練のたまもの。全然平気です。
  
多くの宿題をカバンに詰めて、膝の上に画板を載せて、仕事の開始です。今日はまず「地面勾配の家」の階段手すりのデザインです。元の設計ではフラット鋼を用いたデザインでした。仕上がりつつある空間と考え合わせると、どうも硬質な感じになりそうです。丸鋼を用いたデザインに変更提案をオーナーにしようと思います。
  
ほどなくまとまりました。こんな時アイフォンはとても便利です。ガシャッとうつしてスタジオのKIGくんに即座に送ります。むずかしいぞ、図面におこせるかな?
  

2015.04.30

計画地視察

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2世代にわたって使う住宅の建築相談をいただきました。軽井沢では人気のある、閑静な別荘地の中の敷地です。
  
木々に囲まれた林間地ですが、周辺には建物もあります。アプローチの動線、見せたい方向、隠したい場所など様々な要素を検討し、建物の配置を考えます。
  
次回、現地でお会いした時にお考えを伺いながら基本方針のすり合わせを行います。

2015.04.13

藁入りモルタル仕上げ

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古民家の三和土(たたき)の土間は外部環境と内部生活との中間領域です。外であり内でもある。日本独自の美意識でしょう。
  
土を何度も付き固めた三和土。石灰と石膏が主成分のセメントに砂を混ぜて水で捏ねたものがモルタルです。現代版の三和土をこれで表現します。乾燥割れ防止にワラスサをたっぷりと混ぜ、仕上げにワラスサを撒きながら木鏝で均します。
  
藁を建築に用いると、なんとも言えない郷愁が漂います。農耕民族としての奥深いところの感覚に触れるからなのでしょうか・・・・。