2016.01.03

丸太と格闘

デザイン道

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PDOではデザイン修行の一環として様々な実体験の機会をもうけます。今日は丸太と格闘してもらいます。コナラとシデ。チェーンソーで玉切にして斧で割って薪づくり。こんなことがなんでデザイン修行?
 
建築と環境は同義です。建築行為は環境創造行為そのものです。森を構成する樹について深く知ることは必須です。
 
薪づくりを通して多くの樹種と格闘することになります。樹によって匂いも違いますし、固さ、目のつみ方、含水量・・・・、全て体で覚えていきます。
 
そうしたことは木を扱うデザインをする我々は、木材となる前の生体としての木を良く知っておく必要があるのです。

2015.12.11

変化を楽しむ

デザイン道

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ブックカフェの家では西日が室内に入り過ぎないように庇を大きく張り出してデザインしています。庇の裏、軒天井は杉板張りです。木材保護のためにスタジオの外壁にも塗られているタンニン成分を主とした水性の塗料を採用しました。
  
塗った直後はあまり変化はみられません。時を重ねるごとにじ~っくりと落ち着きのある味わい深い色へと変わっていきます。
  
この経年変化を身近で体感できるのはオーナーの特権の1つではないでしょうか。

2015.12.06

敷地客観から直感へ

デザイン道

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ご主人は雑木林の中での環境との一体感、奥様は富士山、甲斐駒などの眺望を重視。そんなご要望を持つ、オーナーご夫妻からの建築相談を受け、さっそく中村と敷地を訪れました。
  
敷地に赴き、まずは鳥瞰的にエリアの地勢、脈、レイラインを読む事前調査から始まり、法規制を踏まえて土地の制約条件などを整理します。
  
現地では、遠景・中景・近景と、環境との関係性を探求しながら、植生や動物の気配、光や風の抜け方、見えない地面の中のことなど、様々な要素を丁寧に読み込んでいきます。
  
家と環境との対話、オーナー家族の暮らしをイメージし、その場に存在されるべき、家のかたちをスケッチする。
  
客観視と直感視を同時に行い、持ち帰らないことが大事なのです。
  

2015.11.19

遊べるフード

デザイン道

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施工中の家にドックトロットがあります。
  
建屋と建屋のすきまをウッドデッキにして、そこに架け橋のように屋根でつなげて出来る半外空間、それをドックトロットといいます。北欧の山荘などに多く見られる、伝統的な様式の一つです。犬をつないでおくには都合の良い空間、と言う意味でしょうか。
  
そんなドックトロットにファイヤーサイトを設けました。壁、炉台を大谷石にします。煙抜きに開閉天窓。さて、炎の立ち上がりを受け止めるフードのデザインはどうしようか?折角ですから火で色々遊べるようにしておきたいものです。
  
ダッチオーブンをぶら下げられるように、岩魚やソーセージなんか遠火で炙れると楽しそう。フードにアツアツのダッチオーブンを載せられるときっと便利でしょう。角が出ているとぶつけたとき危ない・・・・。
  
おもしろい絵にまとまりました。

2015.10.31

見えないプロセスを重ねて

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原村の別荘地に土地を求められたオーナーから建築のご相談をいただいています。
  
いつものよう敷地に立ち、その環境に浮かび上がる建物のかたちを確認します。
  
視線の抜け、土地の傾斜、表流水の痕跡。様々な情報を受け止め、その場に相応しいかたちをイメージします。
  
敷地との出会いからはじまり、たくさんのプロセスを経て、家づくりは進んでいきます。
  
積み重ねる丁寧なプロセス。そのこだわりが建物の厚みに影響してきます。

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