2016.02.11

螺旋~自然界に現れるかたち

デザイン道

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訪れた小さな川沿いにある敷地。未来の住まい手がこの場所を選んだ訳を少しだけ感じることができた。
 
あたり前だけど、不自然ではない。その環境の中で、流れが妨げられないように、現れたかたちだから。
 
そのデザイン(かたち)に流れているもの。流れが通過してできた、道筋としてのかたち。
 
自然から学ぶ。これもPDO流。

2016.02.06

ただいま検討中

デザイン道

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雲隠れの家では一つの空間に3色のクロスが登場します。候補にあがったクロスは並べてみると馴染みも良いです。
 
でもやはりちょっと心配。インテリアパースにクロスを貼り付けて検討しました。でも、これだけではとても判断しきれません。
 
実際に空間で見ないとだめですね。候補にあがっている数枚のクロスたちを天井にとめスタッフで眺めます。
 
不思議なことに実際に天井へ貼って眺めてみると『あれ?』と思うほど印象が違って見えます。距離だけではなく、昼には強く感じなかった色味が夜になると強くでてきたりなど、印象が変わってくる場合もあります。
 
じっくりとながめおおよその的が絞れたところで、オーナーにも検討いただくことにします。

2016.02.02

階段下地

デザイン道

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階段は単に空間の立体移動という機能、ということではありますが、その機能表現のデザインにはいつも、思い悩みます。おそらくこの仕事をつづけるかぎり、ずっと悩むと思います。
 
「ブックカフェの家」では本棚と一体化させ、昇降の途中からも本の出し入れができ、2階空間との一体感を表現することが要望されています。
 
まずは階段の造作です。水下棟梁の腕の見せ所。美しい下地組ができていきます。「このまま終わりにしてもすごい面白いね!」私もHEさんも感心しきり。

2016.01.21

空間検討のプロセス

デザイン道

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平面図、断面図がおおよそ決まった時点で、3D検討に移ります。
 
木構造を空間に露出することで力強さや合理性を表現します。なので架構計画も同時にすることになります。
 
軒天井、天井の高さや形、視線の先にある窓の位置、大きさ、仕上げ素材選択など、3次元でデザインをします。
 
それを再び2次元図(平面、立面、断面)に反映させていきます。
 
オーナーへの図面説明も容易です。特に訓練を受けているわけもないでしょうから、2次元図面を見て空間をイメージすることは無理です。3D図はとても有効なデザイン意図説明ツールでもあります。

2016.01.20

立体的平面図 

デザイン道

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「家の中は段差なしで」とご要望されるオーナーは多いです。時代はバリアーフリーです。
  
それでも自然環境豊かな高原地では、多くの場合土地は傾斜していますからそれに沿うように床をスキップさせたり、基礎工事のコスト合理性を高めるためにも、段差をうまくデザインすることも多いのです。

トイレ、浴室などの水回りと寝室のとの経路の途中に段差などがあるのは危険です。一方で、キッチン・ダイニング・リビングなど、明るい昼間に活発に動き回る空間では、むしろ足腰を弱らせてしまわないように、感覚を鈍らせてしまわないように、危険ではない範囲で床がスキップ状になっていたりするのも良し、とするご要望も多くいただきます。
  
地面との連続性がほしいとの要望をいただきました。土間リビングのある家を計画しました。キッチンからもリビング越しに庭が見たい。室内が庭とつながっていく棚田状の空間構成と、水回りと寝室は段差なく安全な経路であることを、うまくプレゼンテーションするために 「立体的平面図」を作りました。平面図を厚紙に貼り付けて切り抜いただけ・・・10分で完成。説明効果抜群です。

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