2024.10.14

芋掘り炬燵

デザイン道


掘り炬燵の様に地面を掘り込んで作られた焚火スペースです。
座りやすい形で土を固め、麻布をかけただけのシンプルなものですが、
実際に腰かけてみると居心地の良さに驚きます。
土に触れている様な感覚と、包み込まれるような感覚、
地面に近い目線で過ごす時間はまさに非日常です。


麻布に頭を倒し、空を見上げると木漏れ日と秋の空が広がっていました。
視点が変わることで、どの景色も新鮮に感じられます。

2024.10.06

NATURE’S DESIGN ー大自然のかたちー

デザイン道



大自然には気が遠くなるような時間をかけてつくりあげてきたかたちがあります。流れているものとその流域の地形で変化していくものですが、そこには一定のルールや物理法則が存在しています。

自然と向き合いながら日々建築に携わる中で、その原点と言える型のようなものの存在を確かに感じています。のちの設計図となるようなDNAを見える化していくことが求められています。厳選されたプロトタイプとして世の中に発信していくことが家づくりの羅針盤にもなり得ると考えるのです。

最小にして最大を得る方法を見つけ出す。
様々なものを身にまとい過ぎて、膨らんでしまったもの。一旦削ぎ落として、そのあるべきデザインの原型を示し、住まい手と共有していくことで、設計プロセスのあるべき道筋をつくっていくことができるのではないか。

本来の自然の中での暮らし、環境との応答が心地よく感じられる源をしっかりと伝えていくことがPDOのこれからの役割でもあります。土地が内包している記憶、住まい手の想い、そこにPDOのDNAが加わって、様々な建築実績が生まれています。

2024.09.20

住み継がれる家 ー環境価値を高めるデザインー

できごと デザイン道



PDOの家ではありませんが、中村が17年前に設計した軽井沢の別荘です。ご縁があり取得された2代目のオーナーからデッキ増築等の相談があり、打ち合わせに行きました。
いろいろ手入れをされながら過ごしてきたことが感じられる建物で、17年経ったとは思えないよい状態でした。


ここ数年、いろいろなご事情から次のオーナーに引き継がれていく建物がいくつかあります。少し寂しい思いもありますが、大切に使われてきた建物が代替わりしたり、新たなオーナーの手に渡って住み継がれていくことは建築家冥利に尽きると思います。

2024.09.07

光を砕く

デザイン道


南面の大開口は明るく開放的で建物の顔にもなります。
一方で光が入り過ぎるとオーバーヒートを起こしたり、
西日が不快に感じたりといったデメリットもあります。

日除けとしてロールスクリーンを下げたりルーバーを設けると効果的です。
特にルーバーは様々なデザインがあり建築的特徴を持たせることもできます。
ル・コルビュジェは「ブリーズソレイユ」と命名し自身の設計に多用しました。
直訳すると「太陽を砕くもの」という意味になります。
砕かれた光が室内に入り、床や壁に光のパターンを映し出します。


写真の建物はユニークな日除けがデザインされています。
ここでは光がどう砕かれるのでしょうか。
曲面や反射もあって予期せぬパターンが見られそうです。

2024.09.05

プロの仕事 ー特殊塗装ー

デザイン道



フローリングなどの傷の補修をお願いしているRepare BLAZEの板山さん。今回は削った後のフローリングの塗装と傷の補修。通常の塗装ではなく、周りに色合わせをしながら絵を描くような技能です。
終わった後の確認でどこだったかがわからないほどの仕上がり。プロの仕事です。

細田@PDO

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