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ハウスメーカー勤務時代からエッセイも好きでよく宮脇壇さんの著書を手にしていた。
没後19年となる今年神宮前の建築家会館で「ドローイング展」が開催されている。
渋谷での打合せの後に中村と会場へ足を運ぶ。じっくりとドローイング原図を堪能。
次の一歩は身体が教えてくれる。
細田@PDO

ストックホルムあるアスプルンド設計の森の斎場(1940)には2回訪れました。
1度目は朝霧にむせぶ巨大な黒十字架にただただ感動しこころが天に昇ってしまいました。
そのせいか細部のデザインに目が行き届かなかったと思います。
そこで再度訪れました。
敦子さんはスウェーデンから資格を得たアスプルンドの案内人です。
隅々に渡り建築家アスプルンドの愛にあふれたデザイン配慮を案内いただきました。
様々な宗教に対応するこの施設には「寛容」という言葉が当てはまります。
葬儀で何年振りに、こんな機会にしか会うことのなかった親戚同士、兄弟などが、
一堂に会す控え部屋がありました。
そこに置かれた長椅子。
への字に曲がっています。
デザインの意味わかりますか?
微妙な距離感のある物同志が付かず離れず対話する、次第に打ち解ける・・・・。
I型でもL型でもダメなんです。
私が多用するへの字型平面の家。
環境と人のすみかが微妙に関わる形。
建築家アスプルンドと私は時空を超えて握手しました。
中村@PDO


「年内までには作ります!」そのようにオーナーにお約束したHEさん。
井戸ポンプを囲う小屋を手づくりすることになりました。
今日はそのタイムリミットの仕事納めの日。
最初は丸のこを駆使して効率よくつくってしまおうと考えていたようですが、
「手のこのがいいな!」と、のこぎりに持ち替えました。
結局設計図は私がつくってあげました。
たかが井戸小屋、されど井戸小屋。用いる羽目板の割り付けから逆算して、
骨組みの寸法を決めていきます。
何事も設計図次第なんです。