GW後半、オーナー家族参加で平井さんの野草の庭づくり始まっています。棘のあるバラ系の植物が繁茂していてせっかくの庭が歩けない状態でした。仮払い機で抑えたい植物に大胆に手を入れながら自生している野草は移植する。和対洋の割合は7:3くらい。植物好きのオーナー奥様と相談しながら仕入れ計画も一緒に練っています。
草刈りやバーク堆肥入れ、苗の搬入など下準備に2日、家族総出の庭作業2日目で見違えるような庭になりました。ポイントは土地が持っている潜在の力を借りながら無理のない庭づくりの骨格デザインをすること。1ヶ月後の成長を楽しみにもうひと頑張りです。
完成したアイテムガレージの家について、中村がつぶやいていました。
「建物の外観は真黒。インテリアは真白。このコントラストが見事なんです。
『ねらっていたんですか?』と振りましたら『そうなんです!』と答えてくれました。
この仕事は成功だな、と思った瞬間です。」
建築家によっては、自分の建築スタイルを住まい手に合わせてもらう方もいます。
しかし、中村は、建築家の意図と住まい手の価値観が一致した主体性の結晶となるように作りあげていきます。
プロセスの中で、住まい手との対話と交流の蓄積がデザインの中に組み込まれていきます。
「経験デザイン」とでもいうのでしょうか。
住まい手の数だけ、個性豊かな表現がうまれる。
PDO の建築実績をご覧頂くと、家のデザインが実にバラエティに富んでいるのが、その証拠。
passivedesign=受容の精神がここにも生かされています。
軽井沢での別荘のご計画。
候補地があるので所感を聞きたいとのご依頼を受けて中村と敷地へ。
傾斜のある別荘地の角地の一角。 自然と手が動き始めるのはインスピレーションが湧く土地でもあるということ。
特性のある敷地(素材)を料理するには技術とコストがかかることもあります。ここの植生や眺望、見えない水の流れを受け流すには適したかたちが存在します。住まい手にかわって未来の風景を見ています。
さっそくもう一つの候補地と合わせて所感をお伝えします。
私にも、そして多くのご同業のみなさんに光明が差した、
「ブックカフェの家」のUA値クリアー。
そもそもPDOを始めて、「この家寒い」と指摘を受けたことはただの一度もありません。
毎年のように冬、北海道の北方住宅仕様研修を重ねてきたのです。
真冬、Tシャツ一枚でアイスを食べる国の方々の家です。
そこから学ぶ温熱仕様は軽井沢や八ヶ岳での建築に大いに取り入れてきました。
3月21日、お彼岸でありながら重たい大雪の降りそそいだ日。
会の皆さんとツアーを組んで完成建築の見学会を強行しました。
計算モデルとした「ブックカフェの家」も見ていただきましょう。
こんなに窓だらけ。
でも暖かい家。
おそるべきROW-Eガラスの性能、ということでしょうか。
中村@PDO