竣工から1年半。ARBOR GARDENの平井さんによる庭づくりが「じょうもん平の家」で始まりました。植生や近隣状況など敷地環境を読み込んでのデザインは建築と似ています。
建物の竣工が建築の完成であるのに対し造園は竣工がはじまり。庭師の手により動きを伴いながら家と共に風景をつくります。
自然に対して謙虚な気持ちで土地のもつ潜在力を借りる。まなざしの先にある野草たち。敷地内にある表土の移植や裸地となった場所への新たな緑化方法の検討。住まい手・植物と対話しながらデザインの道筋を探ります。
森美術館で行われている「日本の建築展」。
本展のテーマである、日本人建築家たちが日本の伝統建築にどう影響を受け、
どう自身の仕事に表現していったのか、とても興味がありました。
写真は丹下健三の自邸を3分の1スケールで再現したものです。(現存せず)
サボア邸と桂離宮を自己解釈して設計されたものと言われています。
伝統建築も含めてそのまま真似るのではなく、
あくまで「触媒」と考え、全く新しいものを生み出しているのです。
着想のヒントは建築に限らず様々な所にちりばめられています。
何に注目し、どう理解するかで結果は変わってきます。
感覚的であり、哲学的な世界でもあります。
我がスタジオの野草の丘においでになる押田部長は原村から移っていただいた方です。
毛深さとあくの強さで存在感があります。
その部長も春を迎えもりもりとこぶしを押し出して蘇ってまいりました。
こごみ課長も少し気弱ですが頑張っています。
上から見るとなんて美しい輪郭。
ミミクリデザインのヒントがあります。
中村@PDO
敷地に立つ、ある一瞬に何を対象に見ているか。建築家のデザイン行為はすでに始まっています。
あいにくの雨模様ではありましたがご相談いただいているお客様の敷地調査です。
あるべき姿を捉えて敷地で描くスケッチ。映画が進行するように描いた一コマは変化していきます。そこに対話は必須です。対話ができる場づくりも重要なのです。
あるものがどう見えたのか、映画の良し悪しを左右する大事な起点であり、住まい手の熱がデザインに命を吹き込んでいきます。