玄関はその家の顔とも言われます。
玄関に入ってまずどんな景色が見えるのか、
大きな見せ場の1つです。
「分水嶺にたつ家」では起伏のある地面や深い森が目の前に広がります。
それを演出するのがピクチャーウィンドウ。
四季の移り変わりをダイナミックに取り込みます。
床から少し浮かせた収納の先にはスキップフロアのダイニングキッチン、
さらに先のリビングまで見通すことができます。
天井の板張りと窓の多さからでしょうか、大海原をゆく船の様にも見えます。
玄関に立った瞬間から非日常へと誘います。
森化事業のリーダー愛さんと建築中の現場へ。学生生活の3年間は十和田キャンパスでフィールド科学を主体として土地情報や地形などの読み取り方を実践で学んできたツワモノです。
図面を片手に敷地内を歩きまわり切り株や既存の樹木の位置を落とし込んでいます。土地と建物の関係性や人の動線のあり方。そこに流れているものが活かされるデザイン提案が信条です。
ちなみに大学4年次には熱望していた利水研究室へ。水や川や虫と戯れた時間がいまも彼女の中で息づいています。