東京建築士会が企画してくれた「東京の土塗り壁の家 見学会」。
伝統木造技術を駆使する建築家、高橋昌巳先生が自らの設計監理物件の進捗を、
全10回に渡って工程ごとに講義してくださいます。
今日は板金処理と外部造作の見学会です。
私はこのために八ヶ岳の山奥から潤さんと和也さんとともに練馬まで出張です。
神業のような板金工事技術と緻密な大工工事、左官工事に触れることができました。
さて、講義後、勇気を出して私が設計中の家の図面を高橋昌巳先生に見ていただきました。
丸太梁の扱いにどうしても自信が持てなかったからです。
「OK!ウエルカムだよ!」
直伝の教えに感激です。
中村@PDO
最近の照明はほとんどがLED電球に対応しています。
「電球を交換する」という言葉が死語になりつつありますね。
白熱灯からLEDに変わっても「光源」という意味では同じです。
それを覆うカバーのデザインによって光の性質が変わってきます。
リビングやダイニングに象徴的な灯りがあると、
空間に中心が生まれ、昼間とは違った雰囲気を楽しめます。
最近は多灯型のものを見かけるようになりました。
2灯以上の違ったデザインの器具を並べたものです。
かわいらしく遊び心がありますね。店舗に向いていると思います。
住宅の場合はもう少し長い時間軸で考えてみると良いでしょう。
流行のデザインは古く感じることも早いのです。
大切なのは空間全体のバランスや色味。
それぞれのシーンや用途にあった光を見つけていきましょう。
室内に見える木材は柱や梁といった構造材以外に
フローリングや造作家具、建具など様々です。
通常は無色透明の保護塗装で仕上げますが、
テーマやイメージに合わせて着色することも可能です。
経年変化を遂げた古材のような茶色、
いつまでも白木のように見える白、
塗る色によって印象がガラリと変わります。
アイテムガレージの家はホワイティーな空間です。
薪ストーブやタイルも白いものを選びました。
空間の色味がシンプルな分、外の緑が引き立って見えます。
PHランプのグリーンも映えますね。
色の持つ力を利用して空間をまとめていく。
そんな選択肢もあります。
外部環境を取り込んだ空間は開放的で実面積よりも広く感じられます。
それは「インテリア」という室内だけを意味する言葉を超えて
中も外も関係なく一体感を感じられるからです。
天然水の家のリビングダイニングは29.8㎡(18.0帖)。
ダイナミックな開口部から視線が抜け、
床と同じ高さのウッドデッキが内外の境界を曖昧にさせています。
吹き抜けや勾配天井もまた縦方向に広がりを感じます。
オーナーのご厚意によりにより内覧可能な建築実績をご案内できます。
BOOKCAFE HOUSEは体験宿泊もできます。(有料/詳細はお問い合わせ下さい)
写真や図面ではなかなか分からかない、
森の中の暮らしをぜひ体感してみてください。