候補地がいくつか出てきたタイミングでご相談いただき土地を見て所感をお伝えすることが増えています。プロジェクトは住まい手と土地が発する声を聴くことから動きはじめています。
周辺からの水が流入する敷地であったり建築において明らかに問題が見える場合ははっきりマイナス面もお知らせし、購入前であれば建築には不向きとの判断をお伝えすることもあります。
八ヶ岳の西麓、今回ご夫妻と一緒に見た原村の二つの候補地はどちらも気持ちのよい敷地。迷われる気持ちもわかります。さてどちらの土地を選ばれるのか? その選択がプランニングの道筋をつくっていきます。いずれの選択でも計画が楽しみです。
細田@PDO
「PDOさんはへの字の建物が多いですね」と言われます。
中村も趣味でそうしている訳ではなく、敷地の特性を読んでのことと言います。
採光、通風、水の流れ、地面の高低差を読み、
建築が環境と緩やかに繋がる不思議な形です。
への字プランと相性が良いのがサンルームです。
LDKよりも床を下げ、薪ストーブを配置するのがおすすめです。
ステップがベンチとなり、自然と団らんが生まれます。
目の前に広がる景色を眺めながら、薪ストーブの炎も楽しむ。
窓を開ければそのまま庭へとつながります。
豊かな空間を生み出す仕掛けが満載なのです。
世界一周旅行を中断し帰国した若手スタッフ清水くんを連れて計画中の敷地へ。
傾斜や起伏のある土地、雄大な自然。どんな視点を持って対象となる世界を見るかでランドスケープデザインも変わってくる。その敷地に存在する複雑な要素を何層にも重なるレイヤーとして捉える。現場に立ち見る眼を養うことが建築家への第一歩か・・・