2012.03.04

氷の華 2012

できごと

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この冬は寒かったですね。薪が後一週間ほどで枯渇してしまいます。ものすごく心細いです。へムロックヒル(我が家の名前)では薪ストーブ1台きりの暖房です。これで18年間の冬を乗り越えてきました。さて・・・・、どうしようかな。
  
そんなへムロックヒルの名物、氷の華です。条件が整うと風呂の窓に咲きます。氷が発達していく様は植物が育っていくのとそっくりです。
  
どうです!今年の華は!見事でしょう?

2012.02.23

直感的なデザイン

できごと

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45年程前にデザインされた避難口誘導灯です。銀座ソニービルの地下1階にあるマキシム・ド・パリにあります。
 
紳士淑女が集う大人の社交場として知られるマキシムは、アールヌーヴォーの芸術に彩られた19世紀のパリの様な室内空間です。
 
そんな優雅な雰囲気を壊さぬよう、誘導灯さえもアールヌーヴォー様式にまとめ上げられています。
 
角を取り、炎のイラストがかわいらしいデザインですが、本来の目的である非常口を示す機能は、「赤い炎」という直感的なデザインによって失われていません。
 
華やかな室内空間の中でアクセント程度に感じさせるデザイン処理に上手さを感じました。

2012.02.16

旅の友は赤青鉛筆

できごと

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去年の大震災があった日、私は北海道の寒冷地住宅視察旅行の帰り、首都高速走行中のバスの中でおきた。末期を覚悟したと同時に職業癖で、超高層ビルの層間変異の様子に見とれているうちに揺れはおさまり、そして私は生きていた。

そんなこともあり遠方への旅行にご無沙汰している。先日事務所の大掃除(いつも唐突に始まる)をしていたら、数年前に訪れたフィンランドの資料がボロッと出てきた。

私は日常のドローイングでもそして、旅の友としても赤青鉛筆が欠かせない。最近はこれが1ダース単位で売っていない。1本ずつ個包装になってまるで天然記念物あつかい。これ1本あれば黒鉛筆とあわせればオールカラー表現が可能なのに・・・。

訪れたアルバー・アールトの記念館のしおりの片隅に、その場でひらめいた照明器具のラフスケッチを発見した。北欧の光は独特だ。白くやわらかなマットな光だ。感覚が刺激を受けたのだろう。なかなか良いデザインだ。

2012.02.09

ヒューマンスケール

できごと

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私は閉所恐怖症です。中央自動車道の笹子トンネルはここ八ヶ岳から都心に出るには、どうしても通らなければなりません。これが私にとって試練なのです。あまりの苦痛に途中で目の前が真っ暗になってしまうのです。どうしてかって?それは目をつぶるからに決まってますでしょう。

だから大きな声で歌を歌ったり一生懸命助手席の方と話をして気をそらします。次の小仏トンネルではさほどでもありませんし、新しいトンネルではまずそんなことはありません。要するにこれが「圧迫感」というものです。

トンネルの巾、天井の高さ、照明にこの原因があるに違いありません。

さて、私は空間作りのプロです。快適な空間とは?についてもうかれこれ30年近くも、来る日も来る日も考え続けてきています。それなのに時として「中村さんの作る空間は天井が低い。」「圧迫感がある。」そんなことを言われることが良くあります。それって本当にそうなんですか?

天井が低いことや窓のすぐ上に庇があることを「圧迫感がある、貧しい空間。」そのようにどこかで誰かに既成概念として植え付けられているとしか思えません。かつてどこかのハウスメーカーが「大物が育つ家」などと称して、天井の高い家を売り物にしてTVコマーシャルしていましたね。(古いなー、それ何年前のこと?)

画像は世に名高いフランク・ロイド・ライトが設計した、ペンシルバニヤ州にある落水荘です。室内の天井高も突き出た庇も2メートルしかありません。ライトも住人も小人ではありません。180センチはありました。ソファに身を沈めて森を眺める。床、天井がバランスよく視界に入り、外部空間がぐっと室内に引き込まれてきます。素晴らしく心地よい空間です。天井高さ2メートルですよ!日本ではまず強い拒否にあうことになるでしょう。

閉所恐怖症のこの私の感覚を、もっと信じてもらいたいものです。

2012.01.17

新春ダイアローグⅡ

できごと

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いつものダイアローグは1泊2日ですが、今回は新春スペシャルで2泊3日です。なぜわざわざ非日常の中でダイアローグしなければいけないのか?人が集中力を発揮するためには演出、お膳立てが必要ということです。エクシヴは至れり尽くせりのリゾート施設ですが、温泉欲以外には部屋に缶詰になってひたすら対話します。今回も多くの成果が上がりました。ところで食事にはこだわります。もちろん全て自炊です。キャンプ感覚の男の手料理というやつです。

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