2012.09.25

よみがえるデザイン「PDO方位シンボル」

できごと

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各方面にエキスパートなメンバーが参集しPDOを結成、ロゴマークについても時間をかけて散々検討していました。そして内定していたデザインがありました。自然の創り出す神秘のうずまき、オウムガイをモチーフにしたデザインです。意匠登録の段取りにも入っていました。
  
ところが思いがけない大災害。3・11です。首都高速のバスの中でこの瞬間に遭遇した私は、6時間以上も足止めされたバスの中で、津波が街を飲み込む瞬間、漁船がうずまきに巻き込まれて旋回する・・・、千葉のコンビナートが炎上している様子など、停電のないバス内のモニターでライブ映像で観ていたのです。
  
おそらくは一生忘れることのない恐怖。
  
そして、オウムガイのデザインを見た瞬間、その恐怖がよみがえってくるのでした。そして廃案になりました。
  
時を経て、このロゴマークを復活させようと思い至りました。それも図面にはどんなときも必ずある、方位のシンボルとしてよみがえりました!

2012.09.20

リフジオボーボー4年ぶりの訪問

できごと

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高原にもうひとつの家を持つために土地探しをしていたオーナー家族。娘さんは、この敷地に立ったとき思わず「リフジオボーボー!」と叫んだそうです。ドイツ語で「草ボーボーだなこりゃー!」という意味でしょうか。起伏のおおい傾斜地に美しい樹がそこかしこに。旺盛な生命感に満ちた土地でした。そんなわけでこの家の名前は「リフジオボーボー」。
  
完成して4年。すっかりご無沙汰していました。ちょっとした相談事があり4年ぶりの訪問です。時を経てますます土地になじんでいます。
  
娘さんも息子さんも揃ってドイツ留学してしまい、今ではご夫妻だけで高原の生活です。

2012.09.17

私流薪割り打法

できごと

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梅雨明け前までにはその冬の薪は割り終えなくてはいけません。ところが往々にして力尽きるのです。それが問題です。
   
この冬の薪はほとんどが唐松と赤松。ナラなどの広葉樹は手に入りにくくなっています。もっとも、成長に時間がかかり、より潜在の森に近いナラやクヌギを薪にする事は、奨励できないことです。とはいえ、唐松赤松は敬遠したいのが本音。どうしてか?割ってみて下さい。そして燃やしてみて下さい。すぐ分かります。
   
まず、玉切りはむしろ楽です。でも目がよれているので、また節だらけなのでスカンッ!とは割れないのです。大概の人は途中で断念するでしょう。秘密で教えましょう!背割りをしておくのです。直径の3分の1は深さが必要です。そうしておけばあら不思議!スカンッ!と割れるんです。
   
そして、燃やして下さい。・・・・すぐ燃え尽きます。置き火にならないのです。だから火が落ちてしまわないように、しょっちゅうくべなければいけません。薪のストックは広葉樹の場合の2割り増しで考えておかないと、寂しい早春を迎えることになります。
   
それでも今年もやはり力尽きてしまいました。少し不足しているのは分かってるんですが・・・・・。

2012.09.10

家森は千年の森へ 2012

できごと

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庭のデザインをよくします。花をめでる木。幹立ちを楽しむ木。紅葉を楽しむ木。適材適所に配し、空間を創ります。水が引き込めればなお良いです。木たちが人の生活と対話するように仕組みます。
  
ただ、よくある「ガーデンデザイナー」ではありません。もともとある森との連続した流れにデザインするのがPDO流の家森づくりです。創るというよりも「再生」に近いかもしれません。
  
でも、人はせいぜい建ててから30年、住まいは百年ももたず土に還ります。木は樹となって何百年もそこで長生きをつづけます。ですから、PDOは育てたミズナラやハル楡の苗をそっと片隅に植えておくのです。百年後にはここが大昔のように潜在の森にもどり、多くの生き物が笑っている事を夢みて。

2012.09.06

伝統色

できごと

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私たちの身の回りには様々な色が存在します。それは地域や集団の中で、古くから受け継がれてきた色彩でもあります。
    
色の名称も様々です。日本で言えば「朱色」や「藍色」、「利休色」などは、日本人にしか分からない色です。
  
画像はタイ料理屋です。色使いを見ただけでどこの国か分かってしまう程、特徴的です。
  
この配色も長い年月をかけて出来上がったものだと思うと、とても表面的には見えなくなります。

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