初日は小雨の降る中、旧軽銀座を散策しながら朝ダイのウォーミングアップ。朝に食べるパンなども買い込みながら、すでに新しい体制づくりに向けての対話がはじまっています。
続きはエクシヴでSさんと合流した後、じっくりと・・・アルコールはしばらくお預けです。
PDO名物、朝ダイは今回軽井沢エクシヴで行ないました。メンバー3人のほか若手建築家のIさん、住環境プロデューサーのSさんを加えてのダイアローグでした。テーマは「品質・性能と現場管理」です。
やたらと豪華な施設ですが、非日常であることは何よりです。日常の雑多な業務を忘れて、本質に迫る対話にはうってつけです。
今までになく実践的で、身に迫った具体的な内容について、多くの対話をし、実りある脳の刺激がありました。
小学6年生ころ御徒町の本屋で買ってもらった、「頭の体操」は当時の私にとって愛読書の1つだった。その中に、妙な曲線図形があり「これは何か?」という設問があった。
日本の主な山岳名と主要な河川の源流から河口まで、日本地図に描いて見せることの出来た、いわゆる地理オタクでもあった私には、これが日本列島の標高2000メートルの平断面であることは一瞬でわかった。
さて、数十年の時を経て、そんな事をふと思い出し、八ヶ岳が国定公園に指定されている、標高2200メートルラインの断面形どんなだろう?ということで早速描いてみた。巨大な洪水が襲い全てが水没してしまったら?そんな事を空想しながら絵にしてみた。
なんて味わい深い図形なんだ・・・・・。南北に連なる険しい岩の連続はゴジラの背びれを思い出す。
私がそして私の父がこよなく愛し、くまなく歩いた八ヶ岳の峰峰は永遠であって欲しい。
旧軽銀座の裏手にあるレーモンド設計の教会。1935年の建築だ。ハンガリーの古代神話建築の様なデザインは、現在においてもその価値が失われることがない。建築家の夢がここにある。
レーモンドは旧帝国ホテルの設計スタッフとして、F.L.ライトが日本につれてきた。ライトの設計意図をパースドローイングで表現するためのスタッフだった。だからすっかり身も心もライト漬けだったろう。
レーモンドが日本で独自の創作活動をするにあたって、強い個性のあるライト建築から脱し、個性を発揮していくためには並々ならぬ苦労があったろう。
そのレーモンドが吉村順三を育て、吉村順三は中村好文を育てた。
でも、たかだか90年程度の間に起きたことでしかない。