予定していた敷地で待合わせ、土地の所感をオーナーご夫妻にお伝えしたところ、「実はもうひとつ気になっている、見てもらいたい土地があるんです。」とのお話。
土地のもつエネルギー、アクセスのしやすさ、ご夫妻のこれからの生活を考えた時の暮らしやすさ。いろんな面で後者の土地の方がよいのです。ご夫妻も悩まれていて、持ち帰りご検討いただくことになりました。
写真は敷地にあるケヤキの巨木のうちの1本です。エネルギーが伝わってきます。先日、「この土地に決めました」と連絡がありました。
巨木や群生する野草のふるまいと折り合いをつけること。求められているのは、逆らわない建築。パッシヴデザインです。
空にひらく三枚屋根の家の石積み工事の様子です。
浅間石の大きさはオーナーとイメージを共有し、やや小ぶりなものを選びました。石と石が隙間なく噛み合い、とても丁寧な仕事です。
今のままでも充分素晴らしい仕上がりですが、いずれ苔に覆われ、より風景に馴染んでいくことでしょう。