ブラジル人建築家、オスカー・ニーマイヤーの回顧展に行ってきました。
今まで本やDVDなどで建築作品を見てきましたが、ここでは彼の思想や時代背景についても触れることが出来ました。
一躍有名となったのは「ブラジリアの都市計画」です。(1950年代)その後ブラジルが軍事政権時代に入り(1964年~1985年)、共産主義者であることから国内での設計活動を禁じられ、20年もの間フランスに亡命しています。
激動の時代を生き、2012年に104歳で亡くなるまで実に様々な建物を設計しました。住宅、美術館、大聖堂、国会議事堂、道路やトンネルまで・・・生涯に手がけた数は2000とも言われています。
会場には30分の1スケールの実作模型があります。横になって見てみると空間の疑似体験ができるというものです。
曲線美の美しい作品は「いつか見てみたい」、そう思うものばかりでした。
写真家の真島満秀さんをご存じでしょうか。鉄道写真の第一人者であり、JTB時刻表の表紙や青春18きっぷのポスター写真を30年間撮り続けた方です。
ご本人は7年前に他界されてしまったのですが、今回、油やとの強いつながりによって写真展が行われています。
真島さんの写真は鉄道写真というよりもむしろそのまわりにある風景や、鉄道と人との関わりといったものが主役になっています。
それゆえ写真1枚1枚にストーリーがあり、人間の喜びや悲しみといった感情が伝わってきます。
会場では真島さんの奥様が案内役となり、色々なお話を聞かせて下さいました。会期あと僅かですので、お時間のある方はぜひお立ち寄りください。
真島満秀写真展「記憶の中の鉄道回廊」
会期:2015年9月17日(木)〜28日(月)
会場:文化磁場油や・ギャラリー一進