昨夜からの大雨は予報通り朝には上がりました。
「じょうもん平の家」があるもんがく平で完成建築の撮影は実行されました。
雲一つない秋晴れ、というよりも雨上がりで多少不順気味の空の方が
表情のある迫力画像が撮れます。
撮影での私の役割のほとんどは写真家の助手。
丸一日かけて自らがなした設計を客観的に評価できるまたとない機会でもあります。
家は私に対して様々なメッセージを投げてきます。
夕景のシャッターチャンスを待っていると背後で今まで見たこともない、
気象現象が起きていました。
南アルプスの広大な裾野に一直線に切れた雲の隙間がバーミリオン色に染まっています。
思わず息をのむ美しい光景です。
撮影は星空の夜景を最後に終えることになります。
今日も長い一日になりました。
中村@PDO
お引き渡しからちょうど1年。
経年検査で中村と美鈴の家を訪ねました。
目標だった年間100日にはわずかに及ばなかったようですが、
都内から四季を通じて様々な表情を見せてくれる高原の家へ。
ぼーやたちはお父さんお手製の網戸の入り口を通って、
自由に庭を駈けまわり、疲れたらホッとする部屋の中でお昼寝。
ぼーやたちと過ごすために建てた高原の家。
喜ぶお母さんを横目で見ながらスヤスヤ・・・
家も中村も自然と笑顔になります。
細田@PDO
土地選びの段階でお声かけいただくことも多くなりました。
そこに家が建った時に生まれる空間や
自然・地域社会とのつながりは想像しづらいことでしょう。
ひとつの解として、まだ存在しないものを予見して形にすること。
それが建築家の仕事でもあります。
「こっちか?あっちか?」
分かれ道では立ち止まることもあります。
自分にとって家族にとっての大事な時間。
わたしたちができること。
それは話を聞き、ともに感じるお手伝い。
住まい手の選択の先に、
建築ができることがあるのだと思うのです。
細田@PDO
野草の丘のけもの道を歩いていたら「!」と息が止まりました。
今までにみたことがない巨大なきのこ。
直径15センチはあります。
辺りを見ると、あちこちにぽこぽこ生えています。
図鑑で調べてみると、どうやら「ノウタケ」というきのこ。
いずれかさの部分が脳みそのようにしわしわになるそうです。
アミガサタケにも驚きましたがこちらもなかなか…。
さっそく出張中の中村に写真を送ったところ、
八ヶ岳南麓では初めて見たと連絡がきました。
おそらく、運んできたバーク堆肥に胞子が混ざっていたのでしょう。
「食菌だから、コンソメスープにして食べてね。」なんて一言もありましたが、
ちょっと怖いのでスタッフ全員が揃っているときにいただきたいと思います。
信濃追分文化磁場「油や」では、明日から9月26日まで「信濃追分ビエンナーレ」が開催されています。
作品の発表の場であり、様々な目的や意図を持った人たちが出会う場所。
そんな人と人との結節点にPDOの軽井沢ルームはあります。
細田@PDO