クマの親子のオブジェ。スチールのフレームで出来たシンプルな造形です。
斜め横から見てみると、、、、
手前と奥の2つのパーツに分かれていました。
三角形で構成された輪郭と、背景となるハッチング。これらが組み合わさり1つの立体に見えるのです。
デザインの楽しさの1つに「驚き」や「気付き」があります。以前、お引渡し後に訪ねたオーナーから「住んでいて毎日のように発見がある」と言われたことがありました。その1つが建築の「ディテール」でした。
様々な素材が取り合う建築はまさにディテールの集合体です。どのような構成で空間が作られているのか、この気持ちの良さは何処から来ているのか、、、
全てにデザイナーの仕掛けがあり、それに気が付いた時、やはり感動があります。
そして実はその先があり、時にデザイナーの仕掛けを超えたプレゼントのようなものもあります。
これはモーエンセンと語る家のオーナーから届いた写真です。太陽の光が北側の壁のタイルに当たり、文様が浮かび上がっている様子です。
季節や時間など特定の条件が重なった時だけこの様に照らされるのです。
オーナーはアイルランドのニューグレンジの様だと表現して下さいました。
図面や模型、パースからは想像できないこういった瞬間に建築の奥深さを感じます。
5月の過ごしやすい気候の中、モーエンセンと語る家では樹木の植え込みが行われました。
建物の完成が去年の秋ということもあり、植栽計画について一冬ご検討いただく時間がありました。その成果もあり作業はスムーズに進みました。
秋には建物北側のケヤキを南側に移植する予定です。既に根巻きは終えており、この春、無事芽吹きも見せています。
移植後は家の中からもケヤキを見ることが出来ます。堂々としたシンボルツリーは気持ちの良い木陰も作ってくれることでしょう。
庭づくりは園芸家の広岡芙美恵さん(写真右)とのコラボレーションで行います。
オーナーお手持ちの草花を活かしながら、時間をかけて自然な庭を作っていく予定です。