2022.12.20

抱き麹を学ぶ

冬になり、ようやくずっとお誘いいただいていた友人企画の読書会に
月一で参加しています。

山と渓谷社から出版の
「Regeneration リジェネレーション 再生 気候危機を今の世代で終わらせる」
という書籍を読む会なのですが、読書の時間は実はほんのわずかで
体験して学ぶことがメインになっており
昨日は「抱き麹」という麹づくりを学んできました。

麹づくりの先生は鍼灸師が本業のご夫婦。
自然の中で人が元気になっていくことを追求していくと
発酵にたどり着いたというお話に、わくわくします。

かまどに火をつけ、20時間水に浸しておいたお米を蒸して

蒸しあがった米を布に広げ、種麹をまんべんなく振りかけては
みんなで米を解す作業を3度繰り返し
(これが温かくて気持ちがいいのです)
それぞれ持ってきた布に包み、お腹にしまい込みました。

今日は麹を抱っこして出社していますが
お腹はポカポカ、麹のいい匂いがしてきます。

2019.06.04

法面を考える

森づくり

PDOにご依頼いただく方の土地には、豊かな植生が見られることが多くあります。
そしてまた、平らな土地などは皆無で、いずれも法面が多く見られます。

法面をどう仕上げるか。
建物を建てる際にどうしても失われる植生を、できれば取り戻したい。
と、私も施主様も考えます。
それは、植生を含めたその土地に魅了されているからでしょうか。

よくある牧草を使った法面処理は、慎重に行い
できればその地の植物に戻していきたい。
そのための実験を、事務所の敷地内法面で行っています。

今年の4月23日、表土を剥いだところ(工事後の状況を再現)に植栽ネットをはり
ネットの間に、植栽を植え込み、腐葉土をかけて仕上げました。


そして6月3日現在の様子はこちらです。


雨風にあたり、上にかけた腐葉土の多くは流れていますが
植えた植物や苔が定着して葉を広げ、植栽ネットもさほど気になりません。


公共工事や店舗で見られる植栽ネットですが
丁寧に、間に石や苔や植物を入れ、凹凸をつけることで
より自然な雰囲気に仕上げることができそうです。