イタリアの建築家マリオ・ベリーニが手がけたリゾナーレ八ヶ岳。平日の夕方だったためか、ピーマン通りにはそれほど人通りはなかったが、駐車場は乾杯であった。
リゾナーレ内には、直線で視線を抜き、その先にある南アルプスや八ヶ岳の山並みにフォーカスしている場所もあるが、石畳のピーマン通りは蛇行しており、先が見通せない。奥行きを感じさせる効果と空間の澱みつくることによって、人を停留させる狙いもあるのだろうか。
両側のテナントには、様々なショップが入っており、たまに覗いてみるのも楽しいものだ。ちなみに今日の目的は、ブックス&カフェ。思いもかけない本との出会いがある。
以前より撮りたいと思っていたメンバー3人での集合写真。PDRのメンバーでもある写真家の松村誠さんに、先日の「石堂の家」のイベントの合間、無理を言って撮っていいただきました。
引き出す力、受ける力。これもパッシヴデザインなのだと思います。プロの仕事を見させていただきました。
先週、あいにくの雨模様ではありましたが、長野県の小布施の町を、CMrとして以前より家づくりの相談をお受けしているお客様と一緒に歩きました。小布施と言えば栗が有名ですね。秋には多くの観光客が訪れ、たいへん賑わうようです。写真は、小学校に隣接する町の図書館「まちとしょテラソ」です。
建物の設計は茅野市民館も手がけられたナスカの古谷さんで、校庭より70~80㌢下がっている落ち着いたフロアーや森を思わせるようなデザインなど建築的な見所もたくさんあるのですが、私の興味は建設までのプロセスでした。
サイトでも紹介されていますが、膨大な時間と手間をかけ、町民主体のプロジェクトとして、この建物が出来たことが感じられます。この「まちとしょテラソ」は「学びの場」「子育ての場」「交流の場」「情報発信の場」という4つの柱による「交流と創造を楽しむ、文化の拠点」という理念のもとに建築されています。
わたしたちが多く関わる住宅とは、規模や用途はまったく違います。ただ、住み慣れた町で集まって暮らす、家族の変化に対応できなくなった古い家を建て替える、都会から移住するなどの住宅建築においても、そのきっかけを丁寧に読み取り、家族や地域、自然との繋がり方を一緒に考えながら、信頼のおけるデザイナー(設計者)と共に形にしていくというプロセスがとても大事なのです。
CMr(コンストラクションマネージャー)の仕事とは、 住まい手からの依頼に基づいて、 家づくりの各プロセスを補助者としてマネジメントしていく仕事だと考えています。
主体はあくまで住まい手、一歩ひいてご家族の未来に想いを馳せながら、寄り添っていくことを意識しています。