樹々を見に行った浅川造園さんの苗場。2年かけてコツコツとつくった見事な石積みの擁壁がありました。いまでは石積みのできる職人さんはめっきり少なくなりました。
浅川さんの元で働く若い職人さんたちに、自らの手でつくりあげることの大切さなども教えるために雨の日や現場作業の合間などで手作業で石を削り、積み上げたそうです。
石積みの基本形は、一つの石がそのまわりの六つの石とそれぞれかみ合っている事。そうすることによって石がそれぞれ安定し、安心感のある安全な石積みとなるのです。
自然界には蜂の巣や石鹸の泡ぶくなどのように六角形が数多く存在します。最小限の材料で安定した構造をつくることができるのです。自然から学んだ先人の知恵なのでしょうか。
NATURE’S DESIGN、大自然のつくるかたち。PDOの大事なテーマでもあります。
天神の曲がり家は、昨年の引渡し後は週末住宅として時々利用されていました。随分先だと思っていた、ご一家の引っ越しの時期も近づいています。1メートルを超える2月の大雪にはびっくりされたようですが、自然と向き合うこの地での暮らしを、ワクワク、ドキドキしながら待ち望んでいます。
わんぱく盛りのこども達もこの春から地元の小学校、幼稚園へとそれぞれ元気に通いはじめます。
家が建ち、ご一家の暮らしがはじまり、春以降には庭の計画も少しづつ進んでいきます。生き物や自然と応答しながらの新しい暮らしがいよいよスタートです。
薪ストーブの最近の主流は触媒を使わないリーンバーン、クリーンバーン燃焼です。排出ガスを低減させるために、薪が一次燃焼した時に発生する燃え切れなかった可燃性ガスに空気を混合させて、再燃焼させるのです。
我が家のフェデラルコンベクションは触媒を使う、キャタリティック燃焼と言われる方式。いくつかの燃焼方式がありますが、二次燃焼させることによって、オーロラのような美しい炎が楽しめるのです。