本日はいよいよ引っ越しの日。奥様は家の中で荷物の搬入指示と片付け。ご主人は朝から薪づくりです。中村と私も応援にかけつけました。
伐採してあった唐松の丸太をまずは玉切りにしていきます。唐松は粘り気があるため、割りやすくするために先に背割りを入れてから、適当な長さで玉切りをします。
途中から電気屋の駒井さんも仕事そっちのけで参戦。(ちゃんとアンテナの取付工事はしていただきましたが・・・)玉切りする人、薪割りする人、薪小屋に運ぶ人と、役割分担し、夕方までにお祭り騒ぎで作業を続けたのでした。
3シーズン分くらいの薪は確保できたでしょうか。しかしながら、薪割りイベントでもできそうなくらい、まだまだ丸太はあるのです・・・
「天神の曲がり家」のオーナーのご希望でアイアンの物干金物の製作を上野玄起さんにお願いしました。ハンマー等で叩いて成形する鍛造という技術です。http://blog.goo.ne.jp/morikaji/e/c77d3ccffdbc24fc9b4add312d4c297d
できあがったとの連絡を受け、工房まで取りに伺い、しばし立ち話。10数年前の仕事のメンテナンスや東京のホテルでの展示、ショップや個人のお客様からの依頼など、いくつかの仕事を抱えていらっしゃるようです。
タオル掛けやカーテンレール、小物など、アイアン好きの方にはたまらない素敵なものをいろいろ手掛けられています。ご興味ある方はぜひHPをのぞいてみてください。
南アルプスの山並みに見せられ、八ヶ岳南麓に土地を求められたご夫妻。WEBをご覧いただき、スタジオを訪ねていただきました。
スタジオでお話を一通り伺った後に、ところでPDOってどういう意味なんですか?
DはDesignのDかなとは思ったんですけど・・・
ロゴマークの下に小さく表記してあるのですが、
passive design orchestra の頭文字を取ったものなのです。
passive design
敷地のある環境が求めるものとオーナー家族の要望を受け止めて調和のとれたかたちを実現するデザインといえるでしょうか。雨・風・光、そして寒暖の差。自然との応答を大切に考えるデザインともいえます。
そして、orchestra。
家づくりという一大事業には、大工さんをはじめとした、たくさんの職人さんが関わっています。いくらいい技術をもっていても、てんでんばらばらではいい建物もできません。
全体のバランスを考え、それぞれいい仕事ができるように相手の声を聴き、こころを配り、場を整える。一緒に交響曲をつくるオーケストラのようでありたい。そんな想いも込めての命名なのです。
社名に込めた初心を忘れないこと。あらためて肝に命ずる日となりました。