土地購入を決断される前に、ご相談いただくことが時々あります。建築家の視点で候補地を見させていただき、率直な所感をお伝えしています。
条件を100%満たす土地はなかなかないものです。希望する建物やそこでの暮らしのイメージなどをお聞きする中で、その土地の良いところ、悪いところが設計の工夫で解決できるのか。また、マイナス面をプラスに転化することができるのか。
地域に吹く風、水の流れ、陽の入り方、魅力的な景色、遮蔽したいもの・・・。今回はオーナーご夫妻と一緒に土地に赴き、多くの情報を読み取りながらアドバイスさせていただきました。
横張りの杉板も張られ、塗装も終わり、外回りは仕上がってきました。
内部の棚の造作やコンセント、照明などの電気工事はこれからとなります。
建築の好きなオーナーは楽しみながら毎週末を利用して進めているようです。お披露目会、楽しみにしていますね。
お引き渡しから間もなく2ヶ月、「里山箱庭をのぞむ家」を訪ねました。ゆっくり気に入った椅子を探すとおっしゃっていたオーナーご夫妻。先日お邪魔するとクリスチャンセンの椅子が二脚収められていました。
同時代で活躍したウェグナーやモーエンセンとともに「近代家具デザインの父」と呼ばれたコーア・クリントの思想を継承したデンマークの家具デザイナーです。
木のすずのダイニングテーブルとともに空間にひとつの方向性を与えてくれています。家具選び、とても大事ですね。