時を経て伝わる文化や伝統。力を抜いて、しなやかに受け止める。できることは少しだけ。
その少しのことを大切に。PDOらしく。
ぬるべの里、曽爾村(そにむら)にある「古民家の宿 木治屋」さん。走行距離1,000㎞を超える京都〜奈良、二日間にわたる「炎のプレゼン」の途中で、中村と立ち寄りました。
今回は二度八ヶ岳のスタジオでお会いし、ご自宅の家具や今の暮らしを拝見することも兼ねてご自宅でのプレゼンとなったのでした。
お問い合わせいただいた方には、PDOをより知っていただく意味合いもあり、八ヶ岳のスタジオに一度はお越しいただくようにしています。
その後に設計提案を求められれば遠方のご自宅まで出向くこともあり、旅好きの二人は、道中をとことん楽しむのです。
2016年、今年はどこまでいくのでしょう?
ご主人は雑木林の中での環境との一体感、奥様は富士山、甲斐駒などの眺望を重視。そんなご要望を持つ、オーナーご夫妻からの建築相談を受け、さっそく中村と敷地を訪れました。
敷地に赴き、まずは鳥瞰的にエリアの地勢、脈、レイラインを読む事前調査から始まり、法規制を踏まえて土地の制約条件などを整理します。
現地では、遠景・中景・近景と、環境との関係性を探求しながら、植生や動物の気配、光や風の抜け方、見えない地面の中のことなど、様々な要素を丁寧に読み込んでいきます。
家と環境との対話、オーナー家族の暮らしをイメージし、その場に存在されるべき、家のかたちをスケッチする。
客観視と直感視を同時に行い、持ち帰らないことが大事なのです。