2016.01.29

なんて古い

できごと

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古い家屋を取り壊して、新世代が新たに家をつくります。思い出がいっぱいです。
 
とても面白い広告が壁に張ってありました。1975年と書いてあります。もう40年も前の高峰高原スキー場の案内です。
 
時代の空気が詰め込まれています。なぜか2乗りの自転車に若い男女が・・・。雪の上を自転車でスキー場に行くなんて・・・。そもそもスキー靴でこぐことができるんだろうか?すごいサイケデリックな服装だ。振り向いた顔が老けて見えるのはなぜ?この時代のデザインは理屈ではなく雰囲気を大切にしたのでしょう。いつまで見ていても見飽きない味わい深さがあります。
 
古い家屋のオーナーも40年前は若者だったんですね。「デザインは時代を映す鏡である」と学生時代に教わりました。それでもこの価値観の変わりようには目を見張ります。
 
でも、建築、それも住宅デザインは100年価値が変わらないものをつくりたいのが私の望みです。

2016.01.27

できごと

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見事なガラス工芸です。19世紀末芸術、アールヌーボーでは動植物の有機的な姿をモチーフにさまざまな技法が駆使されました。
 
さて、この作品は我が家ヘムロックヒルの年に数回しか見ることのできない氷の華です。山への移住前に設計された20年前の家では、窓はオールシングルガラスです。そのおかげで氷点下10度ともなる真冬の朝、浴室の窓にこの華は咲きます。
 
今日が休日ならばこの華がはかなく消えていくさまを鑑賞しながら朝風呂を楽しんだところです。

2016.01.25

春が待ち遠しい

森づくり

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八ヶ岳スタジオは「うずまきスタジオ」と命名されました。DNA2重らせん始め、自然界の成り立ちはうずまきに満ちています。
 
うずまきスタジオの鳥瞰図をドローイングしました。スタジオ周辺は湧水や清流、野草の群生地、千年樹齢のトチなど生命感に満ち溢れています。
 
これまでも徐々に整備してきていますがこの春からいよいよ野草家の広岡芙美恵氏の指導のもと野草の丘の整備も本格化します。
 
潜在植生の森創りも成果が目に見えてきました。春が待ち遠しいです。

2016.01.21

空間検討のプロセス

デザイン道

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平面図、断面図がおおよそ決まった時点で、3D検討に移ります。
 
木構造を空間に露出することで力強さや合理性を表現します。なので架構計画も同時にすることになります。
 
軒天井、天井の高さや形、視線の先にある窓の位置、大きさ、仕上げ素材選択など、3次元でデザインをします。
 
それを再び2次元図(平面、立面、断面)に反映させていきます。
 
オーナーへの図面説明も容易です。特に訓練を受けているわけもないでしょうから、2次元図面を見て空間をイメージすることは無理です。3D図はとても有効なデザイン意図説明ツールでもあります。

2016.01.20

立体的平面図 

デザイン道

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「家の中は段差なしで」とご要望されるオーナーは多いです。時代はバリアーフリーです。
  
それでも自然環境豊かな高原地では、多くの場合土地は傾斜していますからそれに沿うように床をスキップさせたり、基礎工事のコスト合理性を高めるためにも、段差をうまくデザインすることも多いのです。

トイレ、浴室などの水回りと寝室のとの経路の途中に段差などがあるのは危険です。一方で、キッチン・ダイニング・リビングなど、明るい昼間に活発に動き回る空間では、むしろ足腰を弱らせてしまわないように、感覚を鈍らせてしまわないように、危険ではない範囲で床がスキップ状になっていたりするのも良し、とするご要望も多くいただきます。
  
地面との連続性がほしいとの要望をいただきました。土間リビングのある家を計画しました。キッチンからもリビング越しに庭が見たい。室内が庭とつながっていく棚田状の空間構成と、水回りと寝室は段差なく安全な経路であることを、うまくプレゼンテーションするために 「立体的平面図」を作りました。平面図を厚紙に貼り付けて切り抜いただけ・・・10分で完成。説明効果抜群です。

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