2024.11.22

Mimicry Style ―135度への字の家―

デザイン道


アスプルンド設計の「森の墓地」は1940年の建築作品です。
日本で言うところの斎場、セレモニーホールです。

葬儀で集まった親戚、新旧の友人たちの微妙な距離感は今も昔も変わらないのでしょう。
待合ホールに置かれる椅子をデザインしたのもアスプルンドです。
この4人掛けの椅子が直線ではなくへの字に曲がっている理由は、
この建築家の人への愛情の深さを物語っています。
横並びではあまりによそよそしく、かといってL字ほど親密でもない、
への字型が関係性からしてよいバランスだということです。


大自然のなかにおける人の家でも、
人と自然との関係性、距離感を大切にしたいと思います。
その解がへの字型プランです。
森、動物、水流と建築がなじむあり方は、
PDOが追い求めるデザインです。

2022.02.24

デザイン道


標高1100m八ヶ岳南麓に住んでいる。

ここ数十年程度の設計、施工技術の向上で

快適な生活が可能となった。

直近の都会である甲府には時々は降りることもある。

その道すがらよく目にするのは、

空を気持ちよく滑るグライダーの姿。

動力装置を持たずに気流をとらえて操縦する。

3,000m級の峰が連なる八ヶ岳は南北軸だ。

その東も西も谷状となっている。

東谷は塩川、千曲川、信濃川となり日本海に抜ける。

西谷は釜無川、諏訪湖、そうフォッサマグナだ。

やはり日本海まで抜ける大地溝帯。

大陸からの風はこの谷地形で加速度を増す。

この二つの風が八ヶ岳東西谷を吹き抜け、

ちょうど合体するポイントが韮崎と双葉だ。

これが俗に言う八ヶ岳颪(おろし)。

甲府盆地の冬を寒いものとしている。

航空協会、航空学園がある理由もそれだ。

小淵沢の人に「名物は何?」と聞くと「風」と答えた。

特に春先には北西からの吹き上げで

芝も剥がすと言う。

清里には風を鎮める「風の三郎」と言う社が今もある。

長い棒の先に鎌を掲げた「風切り鎌」も風習として残る。

地形的にこれら風の影響を受けない八ヶ岳南麓エリアは

居住地として人気がある。

中村@PDO

2020.03.10

清水夫妻帰る

デザイン道


小淵沢在住の若き建築士夫妻は地球を歩く旅に出ていました。
既に32か国を経ていますが貫徹しての帰国は6月予定でした。
憎きコロナのおかげで急遽アフリカ大陸から
帰ってきました。
本当は次の訪問地はボリビアだったとのこと。

コロナ収束の暁にはまた旅立っていくのでしょうか?

ともあれ、パワー満々の二人。
しばらくはPDOを手伝っていただきましょう。

中村@PDO

2020.01.26

takoの家

デザイン道

ノルウェージャンフォレストキャットの「タコ」は
CornTeaHouseの家族の一員です。
お気に入りの場所を設計して差し上げました。
2階建てです。
衣食住ができるほか窓付き、換気扇付きなんです。

中村@PDO

2019.09.23

まりもクッキー

できごと


引き渡しを無事にし残工事も全くなし、
というわけには多くの場合いかないです。

まりもの家でも照明スイッチがテレコになっていたり、
さまざまありまして処理の立ち合いに伺いました。

奥様は何やらキッチンに張り付いて何かをこねたり、
たたいたり・・・作業をされています。
しばらくすると甘く香ばしい匂いが漂ってきます。
なるほどクッキーを焼いていたんですね。

おいしそう、いただきまーす・・・と、よく見ると、
ま・り・も の文字が。
思わず感動しました。

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