かつて丘状だった森を、泉ライン開通のために削り取ってしまった土地。PDOの八ヶ岳スタジオはそんなところに建っています。
宮脇昭先生の混生密植方式のポット苗1000本スペースと、野草の森づくりスペース、収穫の森スペース(畑です)、にゾーニング計画された外構構想。
今日から、いよいよ野草の森スペース整備の開始です。多くの野草のガーデンづくりに携わってきた、広岡さんと平井さんの指導のもと、PDOは森づくり体験をします。
まずは、スペースにはびこった雑草すべてを抜きます。すぎな、イタドリ、タンポポ、ふき、ヨモギ、ススキ・・・、獰猛な雑草群がはびこっています。実に地道な作業です。
予定していた敷地で待合わせ、土地の所感をオーナーご夫妻にお伝えしたところ、「実はもうひとつ気になっている、見てもらいたい土地があるんです。」とのお話。
土地のもつエネルギー、アクセスのしやすさ、ご夫妻のこれからの生活を考えた時の暮らしやすさ。いろんな面で後者の土地の方がよいのです。ご夫妻も悩まれていて、持ち帰りご検討いただくことになりました。
写真は敷地にあるケヤキの巨木のうちの1本です。エネルギーが伝わってきます。先日、「この土地に決めました」と連絡がありました。
巨木や群生する野草のふるまいと折り合いをつけること。求められているのは、逆らわない建築。パッシヴデザインです。