週末、岐阜と滋賀へ建築視察に行ってきました。
岐阜では今年7月にオープンしたみんなの森ぎふメディアコスモスを訪ねました。1階はギャラリーやイベントホール、2階が図書館になっています。
見どころは県産材のヒノキを積層させた天井です。緩やかなカーブを描きながら、包みこまれるような空間は圧巻です。実現のために多くの知恵と努力が必要だったことも感じながら、ヒノキの香り漂う空間に各々思い思いの時間を過ごしました。
グラフィカルなグローブの上には明かり取りの天窓があり、夏場は空気が抜ける仕組みです。また、白い丸柱は雨樋を兼ねるなど、シンプルに見せるための様々な工夫がありました。
この施設は工事を始める前に庭づくりを行っています。工事中も積極的にイベントを開くなど、市民と一体となって進めてきたプロジェクトでもあります。ここでは人々が主役であり、建築は裏方。当たり前のようですが、そうでもない施設も多いのです。だからここを訪れた人たちは皆楽しそう。プロセス含め、公共施設のあるべき姿を見ることができました。
昨年秋に潜在の広葉樹のポット苗1000を植えたPDOの森(未来の森です!)。雑草に負けそうになりながらも、ぐんぐん育っています。大きなものは背丈くらいにもなりました。
ポット苗を育て、提供をしている「樹木を育てる会」が庭づくり相談会を開催します。ぜひご参加ください。
前橋からオープンデスクにやってきたレッドくん。20歳の青年です。今夜のねぐらは?テントを用意してあげました。
でも夜の森は・・・・・、風の音で森が鳴くだけでなく、鹿の群れは当たり前、うり坊の兄弟、狐、狸、オコジョ・・・野生動物の闊歩。不眠の一夜となるでしょう。
人は安心感を得るためにはある程度こもった空間を求めます。とくに無防備になる就寝空間は、外部の気配を感じたり、天井が高かったりする気積の大きな空間では、安眠できないでしょう。
そんなわけなのでテントはスタジオ内の広い土間に。ハウス イン ハウス です。