写真家の真島満秀さんをご存じでしょうか。鉄道写真の第一人者であり、JTB時刻表の表紙や青春18きっぷのポスター写真を30年間撮り続けた方です。
ご本人は7年前に他界されてしまったのですが、今回、油やとの強いつながりによって写真展が行われています。
真島さんの写真は鉄道写真というよりもむしろそのまわりにある風景や、鉄道と人との関わりといったものが主役になっています。
それゆえ写真1枚1枚にストーリーがあり、人間の喜びや悲しみといった感情が伝わってきます。
会場では真島さんの奥様が案内役となり、色々なお話を聞かせて下さいました。会期あと僅かですので、お時間のある方はぜひお立ち寄りください。
真島満秀写真展「記憶の中の鉄道回廊」
会期:2015年9月17日(木)〜28日(月)
会場:文化磁場油や・ギャラリー一進
キッチンの選択肢としてシステムキッチンと造作キッチンがあります。どちらにも良いところがあるので、用途やオーナーの希望によって使い分けをしています。
アイランドの場合、システムキッチンをそのまま置くとどうしても空間との違和感が出てしまいます。そこでカウンターを兼ねた囲いを製作し、同じ素材表現の中でまとめていきます。
システムキッチンの天板や扉の色などはできるだけシンプルなものを選ぶこともポイントです。
岐阜の後は滋賀県近江八幡市にあるラ コリーナ近江八幡を訪ねました。ここは和菓子をはじめ、バームクーヘンのクラブハリエなどを手掛けるたねやグループの新しい拠点です。
駐車場に車を停め、オカメザザのアプローチから建物を見た瞬間、ジブリの世界に迷い込んだかのような感覚になりました。
屋根は芝生に覆われ、頂上には木が植えられています。壁はまるで地面が隆起して出来たかのよう。素材選びや使い方など、独特の世界観に皆心を奪われたのでした。
店内にはたねやの未来像を描いたドローイングがありました。夢いっぱいにアイディアが描かれ、その1つ1つが実現に向けて動いています。
ワークショップも積極的に行いながら、時間をかけて作り上げていくプロジェクトです。
週末、岐阜と滋賀へ建築視察に行ってきました。
岐阜では今年7月にオープンしたみんなの森ぎふメディアコスモスを訪ねました。1階はギャラリーやイベントホール、2階が図書館になっています。
見どころは県産材のヒノキを積層させた天井です。緩やかなカーブを描きながら、包みこまれるような空間は圧巻です。実現のために多くの知恵と努力が必要だったことも感じながら、ヒノキの香り漂う空間に各々思い思いの時間を過ごしました。
グラフィカルなグローブの上には明かり取りの天窓があり、夏場は空気が抜ける仕組みです。また、白い丸柱は雨樋を兼ねるなど、シンプルに見せるための様々な工夫がありました。
この施設は工事を始める前に庭づくりを行っています。工事中も積極的にイベントを開くなど、市民と一体となって進めてきたプロジェクトでもあります。ここでは人々が主役であり、建築は裏方。当たり前のようですが、そうでもない施設も多いのです。だからここを訪れた人たちは皆楽しそう。プロセス含め、公共施設のあるべき姿を見ることができました。