2016.06.01

たかがステップされどステップ

デザイン道

029
PDOの新たな挑戦のステージ、「MOLINOTH」プロジェクト。
その拠点となる群馬県みどり市の「こうもりテラス」はショールーム兼スタジオです。
主体となる樋口工務店は地元で3代つづく実力派です。
昨年からつくり続けて途中休止もあり、ようやく完成に近づきました。
今日は工務店代表に英一さんから「外ステップのデザインどうしましょう?」。
当初の計画ではこれはコンクリートでつくるスロープだったのです。
それは将来の楽しみでとっておいてまずは木でつくることとなりました。
こうしたどうにでもできてしまうことこそ重要なのです。
この外ステップはこの施設の導入口、一番最初に来訪者が触れる(足の裏で)ところ。
かといって凝りすぎたデザインは全体の流れを阻害してしまうでしょう。
「んー!」現場で私は悩みこんでしまいました。
そんなわけで持ち帰り検討です。

できました。「されどステップ」の製作図です。

2016.05.31

FUNKY GARDEN

森づくり

028
「ファンキーな庭にしたいんです・・・。」
ブックカフェの家のオーナーは、またまた難解なことをおっしゃいました。
この言葉には2通りの意味がありますね。
一つは「COOL」・・・いかす、かっこいい、という意味。
もう一つは「泥臭い」とでも言いましょうか、あまり好意的には使われない意味。
ことの流れから判断する必要があります。
この場合「泥臭い」でしょう。
垢ぬけて整いすぎた庭、というよりも粗野で野性味のある庭、そのように私は解釈しました。

環境とは粗野なものです。
ただ、人の手の加え方によって美しくも、醜くもなるものです。
庭も同じで、「FUNKY GARDEN」はまさにPDO流でもあります。
絵を描いてみました。

コニファーの列植、野芝全面張り、外来種花・・・funkyじゃないですね。

2016.05.23

ディテール検討 ―旅先から―

デザイン道

027
数年に一度の海外建築視察旅行をしました。
10年ぶりにアールト、アスプルンドを訪ねる旅です。
旅も終盤になってきますと仕事のことが気になっていきます。

SNOWBELL HOUSE」の実施設計作業は、

共同設計をしている橋爪フェローに委ねて旅立ちました。
「ダイスケさん、図面チェックお願いします!」
今や通信はワールドワイド。世界のどこにいても図面が開けます。

ディテールの詰めの甘いところを発見しました。
H鋼を可動間仕切りの鴨居にする個所です。
ホテルのワークデスクは仕事場に早変わり。
名建築探訪で脳はぎらぎらに躁状態です。

うまく納まりが決まりました。
橋爪フェローに「送信ENTER!」

2016.05.19

道行く人たちの風景をつくる仕事2

森づくり

025
道から少し奥まったところに佇む「里山箱庭をのぞむ家」。
緑の季節には木々の間からその姿が見られます。
家を建てるため伐採された森を整備し、少しずつ新たに広葉樹を植樹。

エントランスへとつながるアプローチの両側。
少しずつ時間をかけ、ご家族で花や低木なども植えていきます。
新緑の季節、住まい手と道行く人たちの目を楽しませてくれることでしょう。

2016.05.18

どうする、次郎

森づくり

035
森全体は緑がとても豊かになりました。
一郎、次郎、三郎は芽吹き前に幹と根の剪定をしました。
ふさふさ元気な一郎と三郎に隠れるようにいる次郎。
ところどころ芽吹いてはいるけれど、
兄弟のような元気はありません。
単に彼がシャイで、豪快に芽吹くのが恥ずかしいの。
とか、そういう理由ならよいのですが、どうやらそうではないみたいです。

改めて樹木プロに相談し、意見交換です。
芽吹いていない枝を払い、養分を拡散させないようにするのか。
または、思い切って株にしてしまい、ヒコバエさせた方がよいのか。
どのようにするのが次郎にとってベストなのか、じっくりと検討いたします。

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