2016.07.23

森再生への試み〜潜在植生の森に思いを馳せて

森づくり

046
美鈴の家は唐松の木々に囲まれています。同じ別荘地内では広葉樹を主体とした多様性のある植生の土地もあります。
このエリアはおそらく開発計画で、人の手により唐松の植林が行われ、唐松がその勢力を広げてきたのでしょう。

自然に沿う暮らしの中で、本来の植生に近づけたいと感じはじめたオーナー。
増えすぎた敷地内の唐松を切り林床に光と風を入れることを考えて、地域で暮らす伐採のプロに重機を使わない仕事を依頼したのです。

久しぶりに訪れた美鈴の家。光が適度に入る敷地となり、広葉樹の幼樹や野草たちが元気に育ちはじめています。
都会の暑さを逃れ、チャム・クリス・ライナー・ジルが気持ちよさそうに駆けまわる姿が目に浮かびます。

細田@PDO

※潜在植生とは、時間の流れに沿って環境が植生を規定し、環境がさらに植生を変えてゆくという、環境と植生との相互作用の結果進行する遷移とは無関係に、いま人間の影響がすべて停止されたときに、その立地が支え得る自然植生のことで、現実には存在しない理論上の植生概念である。(宮脇昭『植物と人間』より抜粋。ラインホルト・チュクセンが提唱)


2016.07.14

続・ど根性ケヤキ

できごと

045
東京という自然とは縁遠い環境で、必死に適応していた「ど根性ケヤキ」に3ヶ月振りに再会しました。

除草剤を撒かれてしまったのでしょうか、葉が枯れていました。
しかしまだ完全には枯れておらず、きちんと生きています。
木々の生命力には、本当に目を見張るものがあります。


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2016.07.09

石炉づくり

デザイン道

044
自然の中に暮らすと焚火をしたくなります。
直火に触れ合う経験の少ない都会人の憧れでもあるでしょう。
火を囲んで野外料理、談笑・・・楽しいことです。
そして庭掃除で出る枯葉、枝など燃やす場も必要です。
石炉があれば地面への類焼が防げます。

石炉は自分で造りましょう。
私もいくつも造りました。そして使ってみました。
用途に応じてさまざま考えられますが、
クッキング主体であれば石は地面から300は立ち上がっていた方が良いでしょう。
ただ、多くの場合庭掃除にも使いますから、その兼用型をご紹介しましょう。

ポイントは、
正面石を地面とそろえて据えること、水洗いできるように炉床をコンクリート平板敷きにすることでしょう。
なお、地面よりも低い炉床としてしまうと使いづらいです。
石は地域産を用いてください。でも河原などでの採取は禁止されていますからご注意!

2016.07.05

建築実績ご案内

できごと

040
基本設計を進めるプロセスの中では、必ずご提案の計画内容や敷地特性での共通項のある建物の案内をさせていただきます。
こういう空間が好き、居心地がいい、こういう素材は好みではない、などの自らの価値基準を確認していく時間であり、PDOとイメージのすり合わせを行う時間でもあります。

そして家づくりのプロセスは様々。ご家族の数だけ存在します。
ひとや環境とつながるPDOの建物を、まずはご覧いただくところから計画をスタートされるご家族もいらっしゃいます。

ご予約制となりますが、八ヶ岳・軽井沢での建築案内をしております。
お気軽にお問い合わせください。

2016.06.28

野草談議

森づくり

037
うずまきスタジオの造園デザイン図と山渓の花の図鑑を前に、広岡さん@Kinoshita Greenとの野草談議がはじまっています。

敷地内の自生植物の移植や広岡さんが育てた野草の苗木の植え込みも少しずつ進み、アプローチやスタジオの窓から見える風景も見違えるように変化しています。

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PDOのデザイン流儀と同じく、その環境と住まい手の暮らしに流れる時間を大事にした造園デザインをご提案していきます。

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p.s. 変化していく野草の森の見学に、ぜひうずまきスタジオへ!

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