道から少し奥まったところに佇む「里山箱庭をのぞむ家」。
緑の季節には木々の間からその姿が見られます。
家を建てるため伐採された森を整備し、少しずつ新たに広葉樹を植樹。
エントランスへとつながるアプローチの両側。
少しずつ時間をかけ、ご家族で花や低木なども植えていきます。
新緑の季節、住まい手と道行く人たちの目を楽しませてくれることでしょう。
森全体は緑がとても豊かになりました。
一郎、次郎、三郎は芽吹き前に幹と根の剪定をしました。
ふさふさ元気な一郎と三郎に隠れるようにいる次郎。
ところどころ芽吹いてはいるけれど、
兄弟のような元気はありません。
単に彼がシャイで、豪快に芽吹くのが恥ずかしいの。
とか、そういう理由ならよいのですが、どうやらそうではないみたいです。
改めて樹木プロに相談し、意見交換です。
芽吹いていない枝を払い、養分を拡散させないようにするのか。
または、思い切って株にしてしまい、ヒコバエさせた方がよいのか。
どのようにするのが次郎にとってベストなのか、じっくりと検討いたします。
昨年、羊歯の森にある家よりお引越しいただいたオシダ部長。
ちゃんと芽が出るといいなと冬中お祈りしていました。
通りかかるたびに見ると何やら緑の物体が伸びてきている…!
なんか地球外生物みたいだ・・・。
中村と一緒に「ブチョおおおぉ・・・!」と思わず叫びました。
どうやらよみがってくれたみたいです。
おそるべし昭和の根性。
れっきとした野草の丘の一員ですがなぜか生まれながらの管理職。
スタジオにいらした際にはぜひふさふさのすね毛を撫でてあげて下さい。
きっと喜びます。
若手デザインフェローたちを引き連れ、中村が土地の読み方を教えています。
住まいには、その土地の自然との深い調和が、求められます。
一本の線を引くこと、現場で指示をすること。
背景にある意図を感じながらデザインすることを日々学んでいます。
実家のある群馬県に帰省した際に、「ハラミュージアムアーク」に行ってきました。
東京都品川区にある原美術館の別館で、1988年建築家磯崎新による美術館です。
ギャラリーを抜け、特別展示室「勸海庵」(2008年に増築)へと向かう通路に見事な視線の抜けがありました。
重要な建築手法のひとつです。
狭い視界を一直線上に抜けて行く様子は、この先にはどんな景色が広がっているのか、好奇心を煽られます。
見事なしつらえだと思いました。
この抜けの先には、「裾野は長し赤城山」が拡がっています。